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【火宅無常の世界】

「火宅」とは、火のついた家ということです。
そんな家の中では、のんびりとくつろげません。
いつ火が回って来るかと、ビクビク、不安いっぱいです。

ところが、私たちの世界も、そのようなものではないでしょうか。

韓国で飛行機の事故がありましたが、その飛行機に乗り合わせた乗客は、「今日が、最後のフライトか」と思って、飛行機に乗ったのではないでしょう。
年末ですから、旅行に向かっていた人や、実家に帰省する人も多かったはずです。
きっと胸を弾ませていたことでしょう。

そんななか、突然、「死」がやってきたのです。

決して他人事ではありません。

いつ、どんなことで、「今日が最後の日だったとは」と、驚かなければならない時が、あなたにも私にも必ずくるのです。

非常に不安定で、常に不安が絶えない世界ですから、仏教では私たちの住むこの世界を「火宅無常の世界」というのです。


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