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【無常の風】
「無常」とは常が無いということで、続かないということです。
なかでも最大の無常は、生きている人間が「死ぬ」ということです。これほどの無常はありません。
「無常の風」がビューッと吹くと、どんな元気な人でもひとたまりもありません。
「朝には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり」と蓮如上人が言われたように、朝、元気な赤ら顔で「行ってきます」と家を出た人が、交通事故に遭い、白骨となって帰ってくることがあるのです。
ガンにかかって余命1ヶ月と宣告された老人でも、「無常の風」が吹かなければ生き長らえます。その人を見舞いに来た幼い子供に「無常の風」が情け容赦なく吹いて、ガン患者の老人より先に亡くなってしまうこともあるのです。
家族・親戚が集まって、「お願いだから生き返って!!」
と、どれだけ哀願しても、その甲斐はありません。
私たちは、いつ、どんなことで亡くなるかわかりません。
だから、お釈迦さまは、一刻も早く「後生の一大事」の解決を急げと警鐘乱打されているのです。