
バブルとは
今回はバブルとは何かというテーマについて書いていこうと思います。
結論は価値に対して時価があまりにも高くなっている状態です。
例えば1980年代後半の日本企業の平均PERは60倍以上に達していました。通常、健全な市場では15~20倍程度が標準とされるため、時価は実際の価値の3~4倍以上だったと推定されます。
この1980年代後半に実際日本はバブルが弾け→バブル崩壊後には2003年頃までに7,000円台にまで下落しました。
価値とは稼ぎ力なので企業が実体として稼いでいる利益に対して株価が高過ぎたということですね。
投資というのは価値に対して資金を投じることなので、価格があまりにも高いと判断されると投資家は株を売り始めます。
そして売りが多くなってくると株価が下がり始めまた他の投資家も株を売り始めます。
そうすることで売るから下がる→下がるから売る→売るから下がるの逆回転が始まるわけです。
なので実際のところバブルとは〝投機家〟に起こるものであって〝投資家〟にはバブルなどないのです。
なぜなら投資家とは本来価値と価格の差に対して資金を投じているので、買った瞬間に次の買い手にもっと高くで売り抜けようとする投機家にバブルが発生するのです。
あくまで私は投機家が悪いと言いたいわけではありません。
投機的な行動で儲けることもできると思いますし、自分のお金をどう使おうが経済活動の自由なのでそれは構いません。
ですが投資と投機の違いとバブルの仕組みをよく知っていただきたいと思っていますし、バブルは避けられるということも知っていただきたい。
世界一の投資家ウォーレン・バフェットは「企業を買うのが好きです。売るのは好きじゃありません。傘下におさめた企業との関係が一生続くことは希望しています。」と言っています。
つまり最高の投資先は売る必要がないくらい価値が上がり続けるものだと考えているということです。
なので私も常にそんな投資先を見つけるためにいろんなモノの価値を考えることが大好きです。
皆さんもぜひ〝価値〟でものを見るように心がけてみてください。
きっとモノの見え方が変わってくるはずです。
ではまた!