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あなたにとっての「恐怖」

あなたにとっての『恐怖』とはなんでしょう。

虫を退治すること。
テストを受けること。
仕事に行くこと。

それぞれその対象は違うだろう。

私にとっての『恐怖』は『母と話をすること』である。

先日1人で病院に出向いた。精神科である。
連日続く入眠困難、気分の低下、動悸を改善するためであった。

母には内緒だった。
昔、精神科に掛かりたいと言った時

『そんなところに行って病名がついたらどうするんだ。将来不利になるぞ。』

と、言われたからである。

事前に学校側に承諾をとり、迎えた当日。
いつもの時間に制服で家を出た。
バレないはずだった。

病院に向かうバスの中で届いた母からのLINE

『今どこにいるの?』

ばれた、なんで、怖い。そんな気持ちが濁流のように押し寄せてきた。

原因はスマホのGPSだった。監視されていた。
位置情報を知らないうちに共有させられていた。

呼吸が乱れる。逃げられない。

病院の先生はいい人だった。
薬をもらって治療を頑張ろうと思った。
その後学校に行った。母のことを話した。
『家に帰りたくない』とわがまま言った。

友人と極限まで時間を潰して、家に着き、走って自分の部屋に入った。

家がこんなに怖いと思ったのは初めてだった。

生きていくって難しいね。
私はここからどうやって逃げたらいい?
誰か知ってたら教えてね

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