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DCプランナー試験体験記(その2)

 皆様こんにちは。よこちょうです。

 9月も終わり、ようやく少ししのぎやすい日々となってまいりました。読者のみなさまお元気でお過ごしでしょうか。
 3月末決算の企業様にとっては、後半戦突入という事で益々気が引き締まることと存じます。
 ちなみに弊法人は9月開始となりますので、これからという状況ですが、変わらず皆様のお役にたてるよう尽力してまいります。

 さて、前回ご紹介したDCプランナー資格、今回はお恥ずかしながら私の奮戦記を公開するとともに、印象なども含めてお伝えできればと思います。
 よろしくお願いします。


【DCプランナー2級試験について】

 前回記事でもご紹介しましたが、DCプランナー試験は以下の3分野で構成されています。

  • A分野(年金・退職給付制度等)

  • B分野(確定拠出年金制度)

  • C分野(老後資産形成マネジメント)

 2級については、各分野を網羅した1つの試験となり、時間が120分となります。合格基準は70%です。
 
 結果ですが、本年5月末に受験し、ギリギリですがなんとか1回で合格できました。
 この試験を受けるにあたり、私の戦略(?)としては、あまり自信のなかった計算問題系(C分野のポートフォリオリスクやA分野の退職給付会計など)は多少落としても、B分野(確定拠出年金関連)の知識系で得点を稼いでカバーする腹積もりで試験に臨みました(苦笑)。
 5月のGW明けから時間があるときに少しづつ勉強を進めましたが、A分野はそもそも知識が水準に達していなかったため、まずほんださんの関連する動画を全部見ました。その後に2級の問題集を解いて知識を確認する事を中心に、間違った所はテキストや動画で確認の形で2周くらいはやったかと思います。それでもまだまだ不安な点は多く、最初は慣れる(試験を経験する)という事で合格を意識せずに臨みました。(勉強時間はトータルで約20~30時間くらいでしょうか)

 結果的には、先にも記載した通りまさにギリギリ。。なんとか合格することができてほっとしました。それにしてもCBT試験で「試験終了」ボタンを押して、結果が出るまでって数秒ですが凄く緊張しますね。
 なお、試験時間は120分でしたが、一通りすべて見直ししてもそこまでは掛かりませんでした。

 CBT試験なので問題は持ち帰れませんし、記憶力が悪いので問題内容は即刻忘れてしまい、どんな問題かを紹介する事はできないのですが(というか紹介しちゃダメですね)、スコアシートはもらえて、各分野の得点や各問題の出題分野と正誤は分かります。
 結果として、先にも記載した当初の腹積もりは見事に外れ、各分野とも平均的に70%という形で得点を取れて合格に達することができました。計算も基本的な内容でしたので、得点が取れた一方、得意と思ったB分野の確定拠出年金の知識部分でかなり落としてしまいました。更にやはりポートフォリオの計算などは落としており、1級に向けては不安要素として残ってしまう形になり、さらに勉強が必要と思いました。
 2級の試験は、各分野の最低基準点(いわゆる足切り)はないですが、当然ながら3分野全てにおいて基本的内容は理解してないと厳しいです。 

【DCプランナー1級試験について】

 2級を取得したので、どうせなら上級も目指してみようという事で、1級を受験することにしました。
 ただ、試験が7月1日から新年度(2024年度)に切り替わるため、2024年度のテキストと問題集が出て、十分な勉強時間が確保できてから受験をすることに決めました。(2024年度のテキスト、問題集は確か6月の初旬に刊行され、いち早く購入しました)

 3分野それぞれをすべて合格する必要があるので、苦手なC分野は後回しにして、A→B→Cの順番で受ける事にしました。
 各分野の勉強時間はそれぞれ約1か月程度(20時間~30時間程度)ですが、結果的にC分野はおそらくこの倍程度は勉強したと思います。逆にB分野は少し少ない感じだったと思います。

 1級の試験は、一言、「どれも難しかった」です。

 最初に結果を申し上げますと、A分野/C分野は1回ずつ不合格となりました。特に2級のノリで行った、A分野の1回目の試験は大失敗でした。

  • A分野:7月頭に受験(不合格)→10日後再受験(合格)

  • B分野:7月末に受験(合格)

  • C分野:8月末に受験(不合格)→2週間後再受験(合格)

 あまり言ってはいけないのかもですが、「え~??」というレベルの問題もありました。(あまり本質的ではないと思われる出題)

 1級は正直、A、B、C全ての分野において、問題集だけではダメだと思います。テキストの隅に書いてあるような知識が出題された事もありましたので、特にA分野とB分野はテキストを読み込んでおくことも必要かと思います。C分野は結構計算問題があり、それがスムーズに行かないとタイムマネジメントが狂い失敗します。

 あと、不安要素が少しでもあると結構厳しいと思います。
 私の場合、以下の所は不安要素であり、重点的に準備しました。

  • 退職給付会計(A分野)
    この部分はほんださんの動画がなく、会計系の動画を探して知識を深めました。単に計算のやり方だけを覚えるのだときついと思います。
    時間が掛かっても会計の本質から理解されることをお勧めします。

  • 確定給付年金などの企業年金系の知識(A分野)
    A分野は公的年金がメインと思いきや、企業年金系の知識もかなり必要です。特に私が経験がない確定給付年金はかなり勉強が必要でしたし、中退共や小規模企業共済など知識として細かい部分までチェックが必要でした。知識の整理ができないと混乱して得点を落とす可能性が高い分野だと思います。

  • ポートフォリオのリスク計算(C分野)
    これはとにかくパターンを覚えて慣れるしかないと思います。そのため、証券アナリストやFPなどのサイトから類似問題を探してやってみました。

  • 各種係数を使った老後のライフプラン計算(C分野)
    おそらくですが、係数自体は表示されるので、その係数の意味を覚えるのではなく、数字から今求める問題に適しているかなどを判断できるようになればおそらく大丈夫かと思います。逆にいうとそのくらいまで慣れないといけないと思います。

 ちなみに計算問題はちゃんと解ければ必ず正解できるので(計算結果が選択肢にあれば、ほぼ正解と判断できると思います)、得点源になりえます。
 どちらかというと、知識系で重箱隅系のえげつない(言葉が悪いですが)、捨てざるをえない問題はあると思うので、計算系を間違えない事は重要かと思います。

 あと、C分野は計算問題がそれなりにあるので、90分ほぼフルに必要です。知識系問題との兼ね合いなどタイムマネジメント必須です。
 逆に言うとA分野とB分野は時間がかなり余ると思いますので、余裕を持って臨んで良いかと思います。

【DCプランナー資格を取得して】

 今まで、ざっくりとしたレベルでしか理解できていなかった年金やライフプランなどがクリアになりました。
 年金は社会問題としても取りざたされており、そういった問題を知識として理解したうえで、自分としての考えを持てることができるようになったのはとても大きな事であり、今後も動静を見つつ、自分の知識もさらに高めていきたいと思います。

 この年になって、新たな資格を取得するために、勉強できる事って月並みですが凄く良いことだと思いました。
 この取得した資格を活かすためにも、ぜひお客様向けに色々と貢献できればと思います。


 人事労務、働き方、退職金関連など、相談先などお困りでしたら、ぜひ社労士法人JOYのお問い合わせからご相談下さい。
 新進気鋭のDCプランナーもおりますので(笑)、退職金関連などのご相談も可能です!
 これに伴う就業規則改訂などは社会保険労務士事務所のテリトリーになり、まさに我々がワンストップでご提供できるサービスです。
 ぜひお気軽にご相談下さい。

 次回もぜひお楽しみに!