速記教室【初級:Lev.1-6】五十音:さ行 補講
先回までの復習
皆さん、こんにちは。今日も楽しく速記を学んでまいりましょう。
まずは先回の復習から。あ行、か行、さ行と進んできましたね。
いつものように少なくとも紙1枚ほど準備運動をして運筆がスムーズになったら、あ行、か行、さ行のそれぞれの文字を何度か書いてみてください。
上手に書けましたか? さ行には変規があるんでしたね?
では、さ行の補講へと進んでまいりましょう。今日は、さ行をじっくり練習しますよ~。
じっくり取り組む例題❤
まずは、さ行のみで、そのつなげ方をじっくり研究してみましょう。以下の例題を速記文字で書いてみてください。
「笹(ささ)」、「差し(さし)」、「誘い(さそい)」、「姿勢(しせい)」、「示唆(示唆)」、「裾(すそ)」
「静止(せいし)」、「阻止(そし)」、「楚々(そそ)」、「組成(そせい)」、「祭祀(さいし)」、「再々(さいさい)」
いい感じに書けましたか?
さ行は右上に上がっていく文字ですから、何文字も続けるとどんどん右上に上がっていくんですね。何文字書いても角度が変わらないよう、ずっと右45度の方向へと上がっていきましょう。
それでは次に、あ行、か行も混ざった単語を練習していきますよ~。
「朝(あさ)」、「足(あし)」、「明日(あす)」、「いさかい」、「意識(いしき)、「牛(うし)」
「お仕置き(おしおき)」、「遅い(おそい)」、「塩(しお)」、「大阪(おおさか)」、「エース」、「アイス(「アース」とも読めます)」
「おいしい」、「最古(さいこ)」、「色紙(しきし)」、「少し(すこし)」、「世界(せかい)」、「生息(せいそく)」
ここでホッと一息。ご自分で書かれたものとお手本とを見比べてみてください。
「おしおき」や「しお」の「し」の小丸、「おそい」の「そ」の大丸の形がゆがんでいることがわかりますか? 次の字につなげるために、このように書くのですね。ほかも同様です。
また、「しきし」の2文字目の「し」には、変規を使っています。1文字目には正規の「し」を使い、「き」の次に来る「し」には、書きづらいので、変規を使うんです。前回練習したことがこのように生きてきます。
では、調子に乗って、もう少しだけ練習しましょう!
「正解(せいかい)」、「加勢(かせい)」、「火災(かさい)」、「記載(きさい)」、「規制(きせい)」、「腰(こし)」、「快速(かいそく)」
「最愛(さいあい)」、「愛想(あいそ)」、「粗悪(そあく)」、「透かし(すかし)」、「素足(すあし)」
よく頑張られましたね! お手本と比べてみてください。
ここで注目すべきは、「かせい」と「かさい」です。「か」から「せい」や「さい」につなげようとすると、継ぎ目がわからなくなりがちです。ですから、後で読むときわかりやすいように、少しだけ継ぎ目をポコッと膨らませておくのです。
今は難しいかもしれませんが、慣れればちゃんと書けるようになりますので大丈夫ですよ。
そして、変規で書くべき箇所がたくさん出てきましたね。ちゃんと書けましたか?
「すかし」は「か」から「し」ですので変規を使いますが、「すあし」は「あ」から「し」ですので正規です。あ行から さ行はすべて正規という原則があったことをご記憶の皆さんは、きっとうまく書けたことと思います。
今日は結構ボリュームがありましたが、新しい学習というよりも応用でしたので、ご自分なりに さ行をじっくり深めていただけたのではないかと思います。
さ行課題
それでは、ここで力試しです。少し課題を出しますので、ご自分の力で速記文字化してみてください。
司祭、獅子、寿司、政策、成績、
汗、阿蘇、浅い、石、椅子、伊勢、磯、
坂、咲く、お酒、四季、敷く、
再起、再会、整形、草、串、
癖、消せ、消し、消す、
開始、軽視、栄え、開催、仕掛け、
加速、あくせく、息災
答えは次回の冒頭にお示ししますね。お楽しみに!
それでは、本日は以上といたしましょう。
レッツエンジョイ速記文字!!