
速記教室【初級:Lev.1-4】五十音:か行補講
復習
皆さん、こんにちは。今日も楽しく速記を学んでまいりましょう。
まずは先回の復習から。あ行、か行と進んできましたね。
いつものように少なくとも紙1枚ほど準備運動をして運筆がスムーズになったら、それぞれの文字を何度か書いてみてください。


上手に書けましたか?
「き」、「け」、「けい」は背中をそらせるんでしたね?
では、か行の補講へと進んでまいりましょう。
ゆりつぎ
か行を書いていて、皆さん、不思議に思いませんでしたか?
「かか」と「か」を2つつなげたら、「く」になっちゃうんじゃないの?と、そんな疑問を持った方もいらっしゃることと思います。
おっしゃるとおり! そう思われた方、センスいいです!!
「か」、「く」、「かい」の後に、同じく か行 の直線を書く場合、字尾に丸がついていないので、切れ目がわかりづらいんですよね。
この問題を避けるために、ゆりつぎ という筆法が用意されています。
一つ目の文字の線の真上を、2ミリぐらい戻ってから次の字を書くんです。
そうすると、その部分は3回書くことになりますので、色が少し濃くなって、継ぎ目がわかりやすくなるわけです。
試しに「かか」、「かく」、「かき」、「かいけい」と書いてみてください。

いい感じに書けましたか?
では、調子に乗って、がっつり練習してまいりましょう!
か行練習
では、例題をいくつか出しますので、まずはお手本を見ず、自力で書いてみましょう。
「価格(かかく)」、「夏季(かき)」、「書く(かく)」、
「企画(きかく)」、「機械(きかい)」、
ゆりつぎ、うまく書けましたか?
次からは、あ行も混ざってきますよ。思い出しながら書いてみてください。
「過去(かこ)」、「顔(かお)」、「聞こえ(きこえ)」
「茎(くき)」、「経過(けいか)」、「稽古(けいこ)」、「会期(かいき)」、「回顧(かいこ)」
「開会(かいかい)」、「赤(あか)」、「秋(あき)」、「赤い(あかい)」、「以下(いか)」
では、お手本を見ながら、もう一度書いてみましょう。

「こ」と「お」の書き分け、できましたか? 「こ」の逆記は少し短く書いてくださいね。
ではでは、もう少し続けましょう。
「勢い(いきおい)」、「畏敬(いけい)」、「異国(いこく)」、「雨季(うき)」、「丘(おか)」、
「沖(おき)」、「お声(おこえ)」、「帰国(きこく)」、「記憶(きおく)」、「愛顧(あいこ)」
よーっしゃ! 調子に乗って、気合でもうひと踏ん張りだけ!
「気合い(きあい)」、「抱え(かかえ)」、「愛国(あいこく)」
よく頑張りましたね。お手本と比べてみてください。

うまく書けていますか? 何となく単語っぽくなってきましたよね。
ちなみに、単語になっていることを感じてもらえるよう、例題は漢字表記にしましたが、同じ読み方をするものは同じ速記文字で書きます。
つまり、例えば2つ目の「夏季(かき)」は、「下記」も「書き」も「柿」も「火器」も「牡蠣」も同じように書けばよいのです。それでも前後の文脈から間違いなく読めますので、ご安心を。
まずは速く書こうとせず、ゆっくりすらすら書けるようになりましょう。力まず、軽く正しく書けるようになってくると、自然と速度も上がってきますからね。
か行課題
それでは、今日は少し課題を出しておきます。
<課 題> 以下の単語を速記文字で書いてみてください。
書け、家計、書きかけ、帰化、聞き、
聞く、聞け、苦界、矩形、景気、警句、
軽快、階下、会計、あく、明け、行き、浮く、お絵描き、
奥、置け、お聞き、家屋、愛敬、買え、沖合い
答えは次回の冒頭にお示ししますね。お楽しみに!
今日はちょっとボリュームありましたね。皆さん、よく頑張ってついてきてくださいました!
これからどんどんおもしろくなりますよ~。レッツエンジョイ速記文字!!
