速記教室【初級:Lev.1-5】五十音:さ行
先回までの復習
皆さん、こんにちは。今日も楽しく速記を学んでまいりましょう。
まずは、いつものように、少なくとも紙1枚ほど準備運動をしてスムーズに筆が走るようにしてくださいね。
そして、先回までの復習から始めましょう。あ行、か行、忘れていませんか?
あ、い、う、え、お、あい の6文字と、
それぞれの長音の5文字
それから、
か・き・く・け・こ、かい、けい の7文字が書けるようになっていますね。
それでは、今日は さ行 へと進んでまいりましょう。
前回の課題の答え
と、その前に。
前回の課題の答え合わせです。
いかがでしたでしょうか。ゆりつぎ、うまく書けましたか?
何度も書いてみて、すらすら書けるようにしていきましょう。
さ行
さて、今日は さ行です。
さ行の基本は、円の一番下から反時計回りに90度上げるような形です。
「さ」は、この形で10ミリ。
「し」は、「さ」の字尾の左側に小さな丸をつけます。
「す」は、この形で20ミリ。あまり丸くならず、ちょっと直線的になります。
「せ」は、「す」の字尾の左側に小さな丸をつけます。
「そ」は、「さ」の字尾の左側に大きな丸をつけます。
この丸も、次の字に応じて臨機応変に形を変えることができます。
この5つに加えて、もう2つだけ覚えましょう。
「さい」は、5ミリで、上から下へ、時計回りに半円を書きます。
「せい」は、「さい」の字尾の上側に小さな丸をつけます。
どうぞ何度か書いてみてください。
さ行には「変規」あり!
それでは、皆さん、ここで「かさ」と書いてみてください。
とても書きづらくありませんか?
継ぎ目の角度が広過ぎて「か」と「さ」がつながり、
「す」と読み間違えそうです。
「か」の真横の線から「さ」の斜め上の線へと方向を変えないといけないので、ゆりつぎもできません。
そこで、さ行には特別に「変規」という書き方が備わっています。継ぎ目が90度以上になるときは、こちらの「さ行変規 」を使うのです。例外的なものもありますが、それは追々学んでいきましょう。
「変規」と区別するために、基本の書き方を「正規」と呼びますので、それも覚えておいてくださいね。
書き方は、「さ行正規」で下から上へと書いていたものを、この↓ように上から下へと書きます。
この際、「変規」は「正規」より文字が立てぎみになっていることに気づかれましたか?
これは、速記文字は左から右へと書き進めますから、なるべく右から左へ動く運筆は最小にしたほうがよいため、このように書きます。
また、「さい」と「せい」には、「変規」はありません。
「変規」を使って書いてみよう
では、さ行変規の文字を使って「かさ」、「かし」、「かす」、「かせ」、「かそ」と書いてみてください。
これなら書きやすいですよね?
それでは、同じ要領で「きさ」、「きし」、「きす」、「きせ」、「きそ」、「こし」、「こそ」も書いてみましょう。
「き」の字尾の小さな丸は、次の文字に引きずられ、勝手に縦長になっているはずです。お手本のようになるよう、何度も書いてみてくださいね。
★ポイント1
「正規」と「変規」の注意点として、基本は「正規」ですから、さ行音が1音目に発せられたときは、必ず「正規」の文字を使います。
そして、2音目以降に発せられた さ行音で、前の字に対して書きづらい場合には、「変規」を用います。
★ポイント2
原則として、あ行に続く さ行は、すべて正規を使います。
例題練習
では、例題を一緒に書いてみましょう。
<例 題>
「坂(さか)」、「先(さき)」、「歯科(しか)」、「しかし」、「さかさ」
「即(そく)」、「好き(すき)」、「空く(すく)」、「せく」
書けましたか?
お手本はこんな感じ↓です。
今日は新しい学びがたくさん出てきましたね。次回はこれを身につけるため、じっくり練習をしていきますよ~。
ここが大きな山場です!コツコツ積み上げて確実に自分のものとしていきましょう!
それでは、今日はここまでといたします❤️
レッツエンジョイ速記文字!!