夕日の色は世界共通じゃないのかもしれない。
写真は今日じゃない、ある日のフィリピンの夕焼け。
この時は、空が甘いカクテルみたいな色をしていると思ってシャッターを切った。ラベンダー色とオレンジ色が混ざっているあたりがほら、カクテルみたいでしょ。
夕日を見て思うことがある。
オレンジゼリーに見えたり、熟れたトマトに見えたり、すりおろしたにんじんに見えたり、わたがしに見えたり。
(あれ、全部たべものだ)
多分、夕日の色はいつもほとんど同じ色をしていて、沈んでいく時刻もほとんど同じ。それが少しずつゆっくり変わっていくとしても。
昨日と今日で明らかに違うのは、私の気持ちだ。
目というフィルターから見える景色は、気持ちが違うだけでまったくと言っていいほど違うのかもしれない。だって昨日はトマトだけど、今日はわたがしに見えるのだから。
同じ景色をみた人たちが撮った写真が、それぞれ違うのってそういうことなのかな。
すてきな写真を撮るあの人みたいな写真が私には撮れない。それは当たり前のことなのかもしれない。
でも、いつか、あの人の頭をこっそりのぞいてみたい。いつもどんな気持ちでシャッターを切るのだろうか。
この夕日は何に見えるのだろうか。
私は夕日を背に今日もお腹を空かせて帰路につく。
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