何もない、と表現しがちな私の故郷、茨城

今の時期は黄金色の稲穂が広がり、とてもきれい。風が吹くと、ゆらり揺れてところどころに影を落とす。     このあたりは坂のない地域だから、どこまでも広がる景色を一望することができる。田植え前の頃には、水を引いた田んぼに青い空が反射して、湖のような姿を見せる。それは秋の頃とは全く違った表情で、私のお気に入り。

それらの田園風景、というのかな、ひそかに好きだった。ずっと当たり前に見られると思っていた。


けれど、実家に帰るたびに田んぼや畑だった場所は、どんどん家が建っている。林だったあの場所も、きれいさっぱり伐採されて、新しい道路が出来ていた。新しいお店も増え、交通量も増えた。景色は止まることなく変わり続けている。それは、私にとってちょっぴり悲しくて寂しくもあった。

私の故郷は、人口がゆっくりと確実に増え続けているらしい。ぱかぱかと家が建ち、子育て世代が移り住んでいる。

「何もない」と表現される街だった。けど、人がゆっくりと増え続けるほど、魅力のある場所なんだと思った。もっともっと気付いていきたい。もっともっと知っていきたい。

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神田ちあき|保育士ママライター
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