私の誕生日に起きた最大の奇跡
29回目の12月4日の朝、私は人生最大の奇跡を手にした。もともと生理不順で治療と同時進行で不妊治療をしていた私のお腹に、小さな命を宿していることをわかったんだ。つまり、妊娠していた。
薬を飲み切って4日目に生理が来る。
それが私のスタンダードだった。でも、5日経っても6日経っても生理は来ず、7日目が偶然誕生日だったから、「このタイミングで妊娠検査薬の陽性反応が出たらすごいよなぁ」と軽い気持ちで検査。結果、陽性だった。
こんな奇跡、信じられなくて、検査薬片手にトイレでひとしきりおどおどし、それからどきどきしながら在宅勤務だった旦那さんに見せた。2人して抱き合って喜んで、うっすら涙を流した幸せすぎる抱擁が忘れられない。今もすぐに鮮明に思い出せる。
それからすぐ、つわりという名前の睡魔に私の体は食い尽くされ、1日の大半を睡眠に捧げないと生きていけない状態になった。22時就寝の6時起床、片道1時間の通勤時間も睡眠に費やし、眠れそうな隙間時間は片っ端から眠っていた。起きてるのは仕事と食事の時間のみ、みたいな。
noteを書く時間があったら眠っていたくて、10日間も更新せず眠りに徹して、結婚式の準備も大半を旦那さんに投げた。本当に本当によく眠っていた。1つだけやっとの思いで書いたnote がある。
今は前よりは少し睡魔に慣れ、新たなつわりのような症状と戦いながらも妊娠3ヶ月を迎えられた。現在9週。お腹がいっぱい、お腹がぺこぺこの時のグロッキー具合がひどいけど、嘔吐はせずに日常生活を過ごしてる。1番困ってることは、今まで快便だったのに便秘になったこと。出なくて出なくて気持ち悪い。つらい。
本当はまだまだ安定期ではなくて。だから、こうしてnote で書いたりするのは抵抗があったんだよね。けれど、私の今の頭の中の大半が「妊娠」「出産」「子ども」を占めているから、早くnoteに妊娠したことを書きたい気持ちも本当で。
嬉しくって、幸せで、ときどきちょっぴりつらい私のマタニティダイアリーをこれからはnoteにも綴っていきたいなと思ってる。
2020年の春は流産をしたことを忘れたわけじゃない。忘れるわけがない、私のつらいけど大事な思い出。
あの子が睦月がいたから、今お腹の中ですくすくと大きくなり、二頭身になった赤ちゃんがいるんだって思ってるよ。
人生最大の奇跡を、どうもありがとう。