24-18 断捨離からの贈り物
みなさん、こんにちは。「部屋から始まるミニマリスト」のJOWN(ジョウン)です。
先日、キャンプ用品の一部をジモティーで通じた方にお譲りしました。
サウナがライフワークになったこと、バックパックスタイルにそれらの道具が必要なくなったことなどから手放す決断をしました。
キャンプ用品も大きいモノですので、その道具が占領していた空間を取り戻すことができ、次の方へお渡しできて無駄にもならず、心が晴れやかな気持ちになりました。理想的な断捨離ですね。
ミニマリストの原点のワークでありながら、人生の充実度を格段に向上させてくれる「断捨離」。
今回の記事は断捨離が我々にどのような知見を与えるのか、実際に断捨離をして感じた、断捨離からの贈り物をお話しできればと思います。
1つ目 : 実感〜「清々しい達成感」
断捨離の第一に感じることは、清々しい達成感と心の軽さです。
この感情はミニマリズムの原点であり原動力になります。
断捨離はゴミを捨てる行為とは違い、自分の所有するモノ全てに対して真剣に向き合い、必要不必要の観点からモノを選別して「お別れ」をする作業です。
清潔な床や壁。こもらない部屋の空気、圧迫感やノイズのない空間…。
頑張って断捨離して手に入れた、生まれ変わった部屋は急激に自由度が広がります。
心身ともに頑張った断捨離を乗り越えた先のその広がりが、自分の精神の広がりのように感じ、充実した達成感と満足感を得られることでしょう。
2つ目 : 習慣〜「掃除・清潔」の習慣化
その環境で生活するようになると、掃除のしやすさが格段に向上し、これによって掃除の習慣が不思議と身につきます。
「〜しやすい」という状態はサボり癖がつきやすい我々人間にとって非常に都合が良く、平常時よりもアクションに繋げやすいです。
部屋はモノが少ないので、モノをどかすことやモノとモノの隙間を縫うように掃除するなどの工夫をする回数が大きく減ることになります。
こういった掃除がしやすい環境は時間と手間を大きく削減し、腰を上げることに抵抗がなくなり清潔感を保ちやすくなります。
3つ目 : 健康〜「ほこり」無しで健康向上
また、「ほこり」の量が激減するのが目に見えて分かるようになります。
これには驚きました。
ほこりはモノの周囲や立ち入らない物陰にできます。
言い換えると、モノがあるからほこりも発生しやすいのです。
また、ほこりは様々な要因で発生しますが、中には蚊や蛾などの小昆虫の死骸が乾燥し粉塵化したものがあります。
これは咳や喘息・アレルギーなどの原因となることもあります。
ほこりといえど侮ることができません。
僕は過去にそのタイプのほこりアレルギーの反応を診断され、喘息の吸入薬を使用していたことがあります。
モノが少なくなれば、部屋の中のほこりの量も比例して少なくなります。掃除する習慣が身につくようになればなおさらです。
部屋の清潔状態を良くしつつ、自身や家族の健康を守ることにもつながります。
4つ目 : 姿勢〜「安易」から「厳格」へ
断捨離を行ったことで、モノが自分の手元に来てから手放すときまでのプロセスを一つ一つ大切にし、無駄にならないようモノとの付き合い方を改めました。
過去の引っ越しを機に僕は業者に頼んで不要品をたくさん処分してもらったのですが、それらを処分するのに大金を払うことになってしまいました。
この体験は皮肉にも、「無駄な購入や消費は先の未来で自分を苦しめる」ことを如実に教えてくれました。
お金や手間、労力などの無駄を最小限にするために、じっくり検討したり我慢したり今あるモノたちをうまく活用できないか工夫するよう意識するようになりました。
無駄にしたくない、自分のモノへのこだわりを持ちたくなってきたからこそ、モノの所持は厳格に判断するようになってきたのです。
5つ目 : 思考〜「本質」重視
断捨離が進み本格的にミニマリズム生活が根ざしてくると、モノが少なくても生活ができていると感じるようになります。
やがて思考面にも現れて、生活を含めて経済・人間関係・人生など生活空間以外の物事の「本質」を考えるクセのようなものが身につきました。
精神的な変化を一番大きく感じたのは、ここですね。
少し長く書かせていただきますね。
行動面に出てくるものもあれば考えるだけで終わってしまうものもありますが、これが無駄を作らないために肝要なことと感じるようになりました。
例えば、現代社会はモノとサービスが縦横無尽に交錯します。
一昔前よりも便利で快適で幸福につながるように、生産者が努力の末に作ってくれた贈り物ように感じますが、実際は生産者の「利益追求」のための商品でしかありません。
もし僕たちのことを思って生産しているのであれば、少なくとも支払いの容易い金額での提供をしてくれるはずですよね。しかし、そうではない。
ということは、現代は僕たちの「幸福を願う心」を利用した「搾取する環境」に変貌してしまったということが分かります。すると会社はあくまで「利益追求」の存在であることを「本質」として考え、日頃からの消費活動を見直すきっかけにもなります。
何が自分に必要なのか、その物事の正体にはどんな闇が隠れているのか。
哲学的な内容のように感じますが、僕はこの思考回路の変化は革命的で大切にしたいと考えています。
さいごに : 「変化」が楽しい。
断捨離を行なって本当によかったと感じています。
断捨離はモノを減らすイベントですが、のちの自分の行動や考え方を大きく変えてくれた素晴らしい体験です。やはり人間は「経験や体験」でできているのだとつくづく感じます。
僕以外のミニマリストの多くもそう感じながら生活をしていると思います。
これからも断捨離を続けて、みなさんにミニマリズム生活の素晴らしさを発信していければと思っています。
今回の記事はここまで。最後までご覧いただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう。
それでは、また。
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