真夜中の蝉 【詩】【ポエム】 71
「何してんの、こんな時間に。変な奴。」
ふっ と笑って
夜の公園 僕は昆虫に話しかける
夢を見させてもらったんだ
あの子には 好きな人がいる
どうしたって 敵わない相手
さしずめ僕は夜の蝉
街の明るさに 勘違いして啼いていた
君に好かれていると思っていたんだ
場違いな僕は
静かに木から落ちるよ
空気の読めない 滑稽な僕に
君は失笑を浴びせるだろうか
寿命が来たら それも運命
ベンチで飲み干す缶ビール
俺の夏が終わる
詩(ポエム)で、唯一無二の世界を作ります✨