輝く日まで 【詩】【ポエム】㉟
冬の夜
まどろむ空間に 流す 懐かしい歌
私は 時の移ろいに涙した
ただ たくさんの
時が流れたことに 涙した
変わってしまったもの
変わらないもの
普遍なものが見えてくる
きっと心のひだひだが 細かくなっているんでしょう
言葉が その 心のひだひだに花粉のように くっついて
栄養が吸収されてゆく
心に刺さった棘は
抜く時に もう一度痛みを伴う
辛くなるのは 理由がある
つかめるはずのない雲を つかもうとしたり
変わってしまった心を 繋ぎ止めようとしたり
切り取れるはずのない瞬間を 残そうとしたり
しんどい時は無理して太陽にならなくていい
そこに こうして存在していてくれるだけでいい
「輝けない」と自分を恥じることはない
流れる時間が 研磨剤になるから
冷たい雪の下でも 花は咲くのだから
【後記】
暦は「立春」を過ぎてしまいましたが、実際には、2月は一年で一番寒いですよね。☃
遅まきながら、冬の詩を…。
これから春に近づいていく時期の詩も、いくつか用意がありますので、どうぞ また こちらの頁をめくって下さいね。☕
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