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夏の刹那 【詩】【ポエム】  ③


アシナガバチの羽音が私を挑発する

太陽は無責任に照りつける

人の気も知らないで

夏は淡々と過ぎゆく 画廊の絵を巡るように

人の気持ちを繋ぎ止めるなんて 花火の絵を描く ようなもの

赤かった空も 今は鈍色

空の色が映画館みたいに変わるのも

きっと夏のしわざ

うたた寝をしたせいか ほんのこの間の出来事も 随分前のように思われる

ひとつ わかったのは

夏は 涙もすぐ乾くって事。

また ひとつ 夏が完結しようとしている

夏の刹那。

#夏の仕業 #ポエム  

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TSUMUGI
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