8. 今さら聞けない投資信託で始める資産運用:メリットとデメリット
こんにちは!株式投資家のじょうぞうです。
投資を始める際、多くの人が最初に検討するのが投資信託です。プロの運用者が分散投資をしてくれるため、初心者でもリスクを抑えつつ資産運用を始められます。今回は、新NISA制度を含めた投資信託の仕組みやメリット・デメリット、具体的な事例を交えながら詳しく解説します。上級者にとっても、個別銘柄との比較を通じて資産運用の戦略を見直す機会になるでしょう。
新NISAのつみたて枠と成長枠について
2024年からスタートした新NISAは、投資を始める方にとって非常に魅力的な制度です。この制度は、つみたて枠と成長枠の2つに分かれており、それぞれ異なる投資ニーズに応じた枠組みとなっています。
つみたて枠: 長期的な資産形成を目的としており、少額からの定期的な積立投資ができる枠です。主にインデックスファンドや低コストの投資信託が対象で、長期にわたってコツコツ積み立てるのに適しています。つみたて枠は、最大年間120万円までの投資が非課税になります。
成長枠: つみたて枠よりも大きなリスクを取って、より高いリターンを狙う投資家向けです。個別株やリスクの高い投資信託が対象となっており、最大年間240万円までの投資が非課税です。
この2つの枠を活用することで、投資家は自分のリスク許容度に応じた資産運用が可能になります。年間で合計360万円まで使うことができ、売却益が出た場合に税金が発生しないのでお得というわけです。通常特定口座で株の売却益が出た場合、約20%が税金で引かれるので、手元に残るのは80%分です。1000万円利益が出ると、200万円が税金で引かれるので、額が大きくなると、NISAの非課税制度がとても効果を発揮しますよね。
投資信託はこのNISA枠だけでなく、特定口座で注文することもできます。NISA枠で定期積立をしつつ、極端な円高やS&P500の急落などここぞというときに特定口座で追加発注すれば、上昇局面で資産が増えていく速度が加速していきます。
投資信託のメリット
1. リスク分散ができる
投資信託の最大の魅力は、リスク分散ができることです。複数の株式や債券に自動的に投資されるため、一つの企業や市場の変動に左右されにくく、リスクを抑えた運用ができます。例えば、全世界の株式に投資するオールカントリー(オルカン)や、アメリカの500企業に分散投資するS&P500といったインデックスファンドは、幅広い市場に投資できるため、個別株のリスクを減らせます。
2. 信託報酬が低い
最近のインデックスファンドは、信託報酬が非常に低く設定されています。例えば、オルカンやS&P500の信託報酬は年間約0.1〜0.2%程度です。仮に、100万円を投資した場合、年間でかかるコストは約1,000円〜2,000円ほどとなります。これにより、長期的な運用でもコストを抑えて資産を増やすことが可能です。
3. 複利効果で長期的な成長が期待できる
投資信託は複利効果を活かすことができるため、長期保有することで資産が雪だるま式に増えていきます。特に、オルカンやS&P500のようなインデックスファンドは、年利10%程度のパフォーマンスが期待でき、個別銘柄を売買するよりも安定したリターンが得られることが多いです。
投資信託のデメリット
1. 注文から約定、口座入金まで日数がかかる
投資信託は、注文から約定、そして口座への入金までに数日かかることがあります。個別株のようにリアルタイムで取引が完了しないため、急な資金需要や市場の変動に対して即座に対応することが難しい場合があります。
2. 基準価額と為替の影響
インデックスファンドの「基準価額」は、毎日21時半に発表され、前日の指標と為替の影響を受けて算出されます。たとえば、S&P500やオルカンは米ドルベースの資産に投資しているため、為替変動が大きく影響します。特に、円安局面では基準価額が上昇しやすく、逆に円高になるとリターンが減少する可能性があります。S&P500の指数は年高でも、為替が円高に進んだため、利益が増えるどころか、かえってマイナスに転じてしまうこともあり、ここは一筋縄ではいかず難しいところです。
3. 為替リスクの管理が必要
為替リスクは、特に一括買いをする際に注意が必要です。円安局面で一度に大きな金額を購入してしまうと、後で円高に振れた場合に資産価値が減少する可能性があります。そのため、為替リスクを抑えるためには、定期積立投資を行うことで、購入タイミングを分散しリスクを減らすことが推奨されます。一般にドルコスト平均法という投資手法で、私もこの考えで定期積立をしています。
投資信託 vs 個別株のパフォーマンス比較
投資信託は、個別銘柄を売買するよりも安定したパフォーマンスが得られることが多いです。例えば、オルカンやS&P500は過去において年利10%前後のリターンを維持しており、個別銘柄を短期で売買するよりも堅実な運用が可能です。
ただし、個別銘柄の売買にはスリルと魅力があります。特定の業績の良い割安銘柄を見つけて投資することで、短期間で20〜30%のリターンを得ることも可能です。しかし、そのリスクも高く、個別株での成功はインデックス投資以上のパフォーマンスを上げられなければ意味がありません。
日本株インデックス投信の選び方
日本株のインデックス投資信託を選ぶ際には、信託報酬が低い、総資産額が多い(多くの投資家が購入している)、そして過去3〜5年間程度のパフォーマンスが良いものを基準に選ぶと良いでしょう。これにより、安定した運用とリスクの低減が期待できます。
まとめ
投資信託は、初心者にとって資産運用を始めるのに最適な選択肢です。特に新NISAのつみたて枠や成長枠を活用することで、税制面でも有利な運用が可能です。また、オルカンやS&P500のようなインデックスファンドは、低コストでリスク分散された投資ができ、長期的に見ても安定したリターンが期待できます。一方で、為替リスクや注文のタイミングには注意が必要です。
この記事の一部は、AIアシスタントの助けを借りて作成しました。
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