身近な日常にいる達人
隠していても分かる圧倒的な身のこなし
配置転換?で今年1月頃から、Amazonの荷物を持ってきてくれるようになったヤマトの人
元々、爽やかで表情も挨拶も自然でよく、目の輝きもある。好ましいなと思っていた方だったのだけど、よく来てくれる方の中でも1,2を争う好感度だった。
今日は、その方に代わって初めて20㍑の水を持ってきてくれた日だった。
20㍑なので重さは20kg。それが2つ。
いつも、玄関先の一番近いスペースを空けておいて、「ここに置いてください」と言って、荷台から一番近い場所に置いてもらうことにしている。
それか、その人が疲れていそうだったり、体力がなさそうな人だったら、「あ、私自分でやりますね」と言って、受領印を確認している間に、自分でやることもある。
その方は、体も自分と同じで180弱あり、体格もそこそこあったので、運び入れるのをお任せしたのだが、
その様子が衝撃的で、瞬きも忘れて見入ってしまった。
前回の冬季五輪の羽生君のスケートを見てるときくらいw
驚くことに、一切息も切れず、呼吸を止めず、力む様子もなく、
それどころか、一瞬の溜めも構えもなく、ふんばりもせず、
身体が荷物の重さでブレることもなく、
しかも荷台には淵があったので、一旦胸の高さまで上げ、ヒョイッっと・・
本当に「ヒョイっ」って音が聞こえてくるくらい軽々と、
持って、滑らかに玄関先に下した。
俺が驚いて固まっている間に、いつの間にか2つ目の運搬も始まったので絶対に見逃さないように、その動作を脳髄に焼き付けた・・
身体力学に疎い人はたぶん、全然伝わらないと思うが、これは断じて筋力があるだけとか、体格だけ、とかでできることではない。
いくら肉体がでかくても、それだけでは20kgの持ちずらい荷物をそのように動かすことはできない。
社会的には「ただの仕事の一コマ」であるはずの、持ち上げて下すだけの動作が、一人の人間の目をくぎ付けにする芸術にまで昇華されていた。
俺の目はたぶん、ここ数年で1番丸くなっていただろう。そしてキラッキラに輝いていたはずだ。
俺「あの・・すごいですね。そんなに軽々と持ち上げる人を初めて見ました。 何かやってらっしゃったんですか・・?スポーツとか武道とか?」
彼「いや~ 今はやってないですけどね(照れ笑い)!毎日やってますから!」
俺((かっけぇな、この人))「そうなんですね、ありがとうございます!」
「はい!ありがとうございます。また!」
俺は颯爽と次の現場に行く彼の後ろ姿を焼き付けて思っていた。
((やるじゃねえかよ、、でもあんたがタダ者じゃねえスゲエやつなのは、隠しきれてねえよ・・少なくとも俺にはな))
ま、つい10分前にあった出来事なので、次来た時に彼の正体を突き止めてやろうと思いますわ。
きっとめっちゃすごい人だと思うんで、身バレしない程度にね。