一億総アーティスト時代
最近、「アートとは?」をすごく考えることがあります。
で、その延長で花の仕事を考えた時に、「花屋さんってアーティストだよな」って、自分の中では腑に落ちたんですけど、それに関しても最近記事書いていますので、よかったらご覧ください。
で、アートと対比で出てくる言葉が「デザイン」です。この定義をはっきりさせておきますね。
アート・・・問題提起
デザイン・・・問題解決
僕はこのように定義しています。これに異論があろうがなかろうがこのように定義しています。
となると、花屋さんの仕事って「アートじゃん!」って僕は考えているんです。というのも、例えば建築デザインであれば、建築設計における困りごとをデザインを通じて解決します。プロダクトデザイナーさんは商品設計における困りごとをデザインによって解決します。webデザイナーさんはwebページにおける困りごとをデザインによって解決してくれます。
フラワーデザイナーは?花における困りごと?
ん〜困りごとが顕在化してこない。仮に顕在化していたとして、その問題を解決するためのデザインとして捉えて花束アレンジを製作している花屋さんってどれだけいるんだろう??
例えば建築設計だったら「収納スペースを増やしたい」「動線を広く保ちたい」などがはっきりしているわけだけど、お花の場合はどうなんだろう?
というか、もっと言ってしまえば「花そのもの」を問題を解決するためのツールとして捉えること自体がちょっと違うのかなと。仮に問題解決の文脈で話すのだとしたら、その問題解決ツールの中で1番にならないと選ばれ続けることはない。2番目にその問題を解決してくれるツールが花だったとして、それって選ばれますか?って話ですね。
山口周さんの本でもその事例が出てました。コンビニにある例えばハサミやホチキス。2番目に切れるハサミや2番目に止められるホチキス(なんだそれ?)なんて、そもそもいらない。(キンコン西野さんのパクリw)
デザイナーだけどアーティストでもある
と、ここまでデザインとアートをきっちりと線引きして語ってきたわけですが、実のところどっちでもいいかな?というより「みんなアーティストじゃねぇ?」って思ってます。(長野県民風に言うと「みんなアーティストだしねぇ?」になります)
と言うもの、これまた山口周さんの本の中に出てきた外国の彫刻家さんのお話で、その方の考え方に「社会彫刻」という考え方があるそうなんです。これは、人間がしている日々の仕事が積み重なって未来という社会を作っているからという考え方。僕、これにめっちゃ共感しました。
この本を読んでから、またコロナの影響で自宅勤務が増えている時間を活用してミッションビジョンなどすべて根底にある考え方を見直すという作業にまで至ったんです。
で、そこから出てきたビジョンがこちら。
花で社会を装飾する
(なんのひねりもなしw)
でも、花の仕事に関わる者としてこれ以外に考えられなかった。
花の仕事を通じて、社会という作品の装飾をしているのが僕ら。その中にはアーティストもいればデザイナーもいる。でもすべて、社会という作品作りに寄与しているメンバーなんだ。そういう考え方です。だからこそ、日頃から美意識を磨いたり自分に必要とされている技術を磨く。これが大事なんだと。そこを怠ったら、社会という作品が美しくなくなってしまう。アーティストとしてそこにこだわる!そんな考え方です。
だから、僕もアーティストです。
今日のタイトルは「1億総アーティスト時代」でした。
だから、花の仕事以外でも建築仕事でもwebの仕事でも飲食の仕事でもなんでもそう。
顕在化している問題を解決するデザイナーも全て「社会作り」に参加しているアーティストです。デザインの仕事の中にも、こちらからプラスアルファの提案をすることってもちろんあると思うんですよね?飲食の仕事だって「わぁ、そんな食材の組み合わせができるんだ!」というようなワッと驚かされる提案をしてくれるお店って、たくさんありますよね?これって0→1の仕事ですが、それこそまさにアーティストです。それこそまさにアートシンキングです。だからつまるところ、みんな「アーティスト」なんです!
逆に言えば、この考え方ができず言われたことだけやる、わかりきっていることに対する対処だけする社会人はこれから生き残れないと思います。だってそこをめちゃくちゃ得意としている超エリートさんがいるから。
そう、「AIさん」です。
ここに勝負を挑みにいくのはやめましょう。疲弊するだけだし勝ち目ありません。。。全くもって面白くない。
だからこそこれから必要なのは「創造力」「アートシンキング」です。
1億総アーティスト時代
この時代の到来です。
コロナが1日でも早く終息し、心の底からそんな時代を楽しめる日に備えて今は準備進めていきます!
それでは皆さま、バラ色の日々を🌹