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「100-1=0」というお話

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今日は「100-1はゼロ」というお話をさせていただきたいと思います。
これはですね、実は僕が新卒で入った会社の新入社員研修で、当時の社長から教わった言葉で、もう20年以上経ってますが、未だに僕の中ではすごく大事にしている言葉なんです。これについて説明したいと思います。

「100-1はゼロ、100-1は99」そういうことではなくて、これどういう意味かというお話なんですが、例えばAという会社があります。そこの組織の一員として、この度入社することになりました。つまりあなたは側から見れば、Aという会社の立派な社員さんなんです。その自覚を持ってくださいねという、ごくごく当たり前のことなんですけど、だからこそ、あなたの言動、これが周りに及ぼす影響力というのが出てくる。影響力はプラスのものももちろんあれば、そうではない真逆のマイナスというのがあるので、それは自覚してくださいねという話だったんですね。

例えばA社という看板を背負って、外で不祥事を起こしてしまったら、青木善則という個人だけが叩かれるわけではなくて、当然A社の社員の青木善則という、その前置きがつくようになるわけですから、会社の看板に傷をつけてしまうわけですよね。それを自覚して行動しなさいよということなんです。

しかも「100-1=0」ですから、一度その信用を失ってしまったら、それが全てなんです。
例えば私、青木善則の周りにいる友達とか知人にとっては、僕が起こした不祥事によって、Aという会社はそういう会社だっていう風に見られちゃうわけですよね。社員の研修がなってないなとか、あの会社の教育って何なのとか、そういうことが起きるってことは、社内のガバナンスが効いてないんじゃないのとか、いろんなよからぬ方向に話が進んでってしまう、イメージが膨らんでしまうわけですよね。
これって会社の信用を損ねてしまうことにつながるわけです。しかもなかなかそれを取り返すことはできない。それぐらいやはり会社の看板を背負うっていうことは、とっても重要なことなんですよということを、新入社員研修で当時の社長が教えてくださいました。

本当に印象に残る話で、もう20年以上経った今でも覚えてるくらいですから、すごくやっぱりわかりやすかったこともあって、今も僕は大事にしている考え方ですね。

それを踏まえてお花の業界を見たときにどうなのか?
僕は結構残念だなって思うことが正直あります。それは何かというと、結構忙しい時期になると特にそうなんですけど、「今日もこんな時間まで仕事やってた」とか「大変だとか」、そういう系の投稿が多いんですよ、お花屋さんが。大変だね、頑張ってるねって言ってほしいのかなんだか知らないけども、それによって与える影響をどのように考えているのか、ちょっと一旦立ち止まってもらいたいなと思いますね。
でも一方では、お花の文化を広げたいとか、この業界に関わる人もっと増えたらいいなとか、そういうことも言うわけじゃないですか。
「いやいや、だから言ってることとやってること、そこはちょっと一貫性ないですよね」って思ったりもします。
確かにそういう苦労があるのも、僕もお花屋さん経験があるのでわかります。わかりますけれども、わざわざSNSで発信することじゃないじゃないですか。それによって、お花屋さんを志そうとか、お花屋さんにちょっと関心があるなっていう人に与える影響って、どういう影響を与えるのか、もうちょっと考えてほしいなとかと思いますね。

こういうところが当時の会社の社長から言わせると「100-1=0」。この行動をとってしまってるんじゃないかということにもつながると、僕は理解しています。

でも逆もあるってことですよ。ポジティブな発信をすればね。そのような良い意味での影響を及ぼしていくってことも当然あるわけですから、だったらやっぱりこっちの世界を作っていくような発言を僕はしたいなと思いますね。そのための行動もとりたいなと思いますね。言いたいことなんとなく伝わりますでしょうか。

それほどやはり、何かの看板を背負うってことは、非常に責任のあることですから、その言動は気をつけたいですよね。改めて、社会人の皆さんに「こうしましょう」なんていうことでもないんですけれども、こういう基本的なところって、慣れてくると忘れてしまいがちのような気がします。だから改めて、僕は自戒の念も含めて、今日はお話をさせていただきました。

それでは今日も元気にがんばローズ🌹