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正解を提示する時代の終わり

「〜に困ったな・・」

そう思った時に真っ先に取る行動は、辞書を開くですか?
それはもう昭和の時代の行動パターン。まずインターネットを検索しますよね?ググればある程度の情報は出てくるし、しかも無料でその情報にリーチすることができる。

情報ではなく具体的に問題解決してくれそうな商品だってAmazonで検索すれば何かしら商品が出てきます。

だから情報がなくてわからないとか、知らなかったという場合には、実はほとんど検索していないというケースが多いんじゃないかなって思ってます。

それだけ情報が溢れている時代。
情報そのものの価値が低減しています。商品もそう。
全く競合がいないブルーオーシャンをいくものを除いては。

そんな時代にあって「正解」を出し続けるビジネスというのは、苦しいな。
って正直思っている。具体的には、ハウツー系のビジネス。だって、ネット検索すればある程度の情報が出てくるし。この時代でもマネタイズできている人は、そのノウハウというよりも「その人から教わる」ことに価値がついていてマネタイズできているはず。だから、いろんな発信を通じて自分の価値を高めていくのは、もはや必須スキルにな時代ですね。

そして、これからは意味の提示の時代。

提供している商品やサービスにどんな意味があるのか?そこをお客様はすっごく見るんじゃないかな?その意味を感じたら購入という行動をとる。

お金の使い方も、「投票」のような意味が強まっていくんじゃないかな?と思ってます。どういうことかと言うと、何かを購入することでその人に「期待を託す」イメージ。「期待してるぞ!もっと良い商品サービス作ってな!」「○○さんの考え方、共感します!ますます頑張ってください!」というような。(クラウドファンディングが良い例だよね)


アートの必要性

以前このような記事を書きました。

記事にもありますが、アートって正解がありません。0→1の特徴があって右脳的で問題提起、意味の提示。これがアートだと考えています。

それに対してデザインは問題解決、左脳的。現象から逆算して答えを導き出していく。そのように捉えています。

これまでの時代はこのデザイン思考がとにかくもてはやされ、あらゆる商品サービスが乱立し、結果情報過多な時代になった。だから価値が低減した。選ばれにくくなった。良し悪しではなく現実そのような現実がある。

だからこそ、すでに始まっている風の時代。この時代を生き抜いていく上で大切にしたいのがアート思考。周りがどうこうではなく「自分がどう感じるか?」その表現が価値になっていく。だから表現力(発信力含め)が問われる時代になる。


その意味で、花業界にとっては僕は追い風だと思っている。無論、淘汰される花屋さんもたくさん出てくるでしょう。でも時代の変わり目において、一種の浄化作用というかそれは致し方ない。そうやって過去の時代の移り変わりも乗り越えてきた。土の時代が200年以上続いたということなので、その中で出来上がった業界の風習は大きく変わっていくだろうし変わっていかなきゃいけない。その時に「アート」という選択肢は僕は一つキーワードだと思っているので、フローリストが本来持ち合わせているアーティスト性をどうやって引き出すことができるか?模索していきたい。

そしてそれを僕一人ではなくフラワーディレクター仲間と実現していきたい。そう強く感じるのだ。


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