花屋さん事情を知っておく
「お花屋さんの1日は長い」
そう感じている人は多いのではないでしょうか?朝早くから夜遅くまで・・「大変そうだな」そのような話もよく耳にします。
実際はどうなのでしょうか?大まかな1日の流れを見てみましょう。
と同時に、トップセールスの皆さんは、そういった相手の事情への配慮も欠かせません。どういった配慮を心がけているのか?
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お花屋さんの1日
■AM
[仕入れ] 市場に行って仕入れorインターネットで仕入れ
[下処理] 仕入れたお花を下処理。水揚げ(お花に水を吸わせる)
[陳列] 下処理したお花を陳列
[配達] 午前届けの分の配達
[開店準備] 開店時間に合わせて開店準備
[接客・販売・電話対応] 来店されたお客様の接客、電話対応
[製作] 並行して午後or翌日ご予約分のお花の製作
〜昼休み〜
■PM
[接客・販売] 来店されたお客様の接客
[SNS] 空いた時間で製作した商品の写真を撮ってSNSにアップ
[配達] 午後届けの分の配達
[製作] 翌日ご予約分のお花の製作
[配送計画] 翌日の配達計画
[その他] 資材発注やPOP書き・スタンド花札作成などの事務仕事
[閉店作業] レジ締めや掃除、翌日の仕事の確認など
どうです?ザッと書き出してみましたが、仕事が多岐に渡るのがご理解いただけるのではないでしょうか?
また、花屋さんは個人事業主が多いのでこれだけの仕事量を一人でこなしている方も少なくありません。業界の課題は沢山あれど、現状「忙しい」の一言に尽きるのが花屋さんです。
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だからこその配慮
そんな花屋さんの現状だからこそ、できる範囲で配慮を心がけています。私自身も提携の花屋さんにお仕事を依頼する時には、やはり忙しい時期や時間帯・また間際になってしまった時などの配慮は欠かせません。それはむしろマナーだと思っています。
しかし、残念ながら「俺は客だ!」と言わんばかりの態度を取られる方もいらっしゃいますが、トップセールスの中にそんな方は一人もいません。
それはなぜか?そうならないための事前対応、つまり計画がされているからです。(突発的なものは除いたとして)
・お客様の誕生日リストを作成→花屋さんと共有しておく
・1年間のギフトの計画を事前に立てておく(予算決め含め)
これらはすごく基本的なことで実践している方も多いですが、「知っているけどやっていないorできていない」方も多いのが実情です。その都度、「あっ、そういえば」と思い出し、対応が後手後手になる。そうなると花屋さん側も準備が慌ただしくなる、花の種類が減る、クオリティが下がりやすくなるなどプラスとはいえない循環に入っていきます。
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コスト削減
また、事前に計画を立てることで実はコスト削減にも繋がります。
どういうことか?
例)Aさんは取引先の周年パーティーの案内をもらった。「花はあとで手配すればいいや」と考えていたが前日まで忘れてしまった。。慌てて手配するが、実は聞いていた日程の前日にお花をセッティングする計画で既に納品済みとのこと。無論お花の手配はできるが、単発でお届けすることになってしまうので別途配達料が必要。花屋さん側も2度手間になってしまった。
一方、Bさんは案内をもらった時点で「忘れちゃいけない」と思い、即お花の手配をした。花屋さん側からの提案で「パーティー前日にお花の納品をすることになっているので、そのタイミングでまとめてお届けさせてもらっていいですか?そうすれば配達料もかからず済みますよ」とのこと。もちろんなんの問題もないので、そのように依頼し無事手配完了。花屋さん側も1度の配達でまとめてお届けできたのでありがたい!
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事前対応=愛
これはほんの一例ですが、本当に花屋さんの現場ではよくあることです。
「後回しにしたか否か」だけでこれだけ状況が変わってしまうんです。ということをトップセールスの方々は理解しています。だから事前対応するんです。本当にステキです!トップセールスの方々は、トップセールスたる由縁がある!!本当にそう思います。
だから花屋さん側もそういったお客様はありがたいので、次にご注文をいただいた時には、ついサービスしたくなっちゃうもんです。そうなると商品クオリティも上がる、商品のクオリティが上がるとトップセールスの方も喜ぶし、それをプレゼントされたお客様も当然喜ぶ。という好循環に入っていきます。
その全てのスタートは「事前対応」です。事前対応=「愛」です。
その在り方がトップセールスの方々に共通して言える1つの習慣です。