もとにある考え方
「花の小売は壊滅的な状況にある」
先日知人からそう言われました。本当にそうでしょうか?その根拠は?
しかし、現場厳しい状況にあることは変わりありません。
こちらは農水省の資料からの抜粋です。
1世帯あたりの切花消費額はバブル期をピークに減少傾向です。
世代別で見ても50代以上の方々がメイン顧客となっていて、これからを考えた時には、やはり若い世代にどう働きかけをしていくか?大きな課題です。
花屋さん1店舗あたりの売上
こちらの資料から計算すると・・・
「花き専門店販売額3,683億円➗15,903店舗=約2,315万円(年商)
2,315万円➗12ヶ月=約193万円(月商)
一般的に花屋さんの粗利率は60〜70%と言われています。
なので、193万円×70%=135万円(粗利額)※高く見積もって
ここから人件費・家賃・水道光熱費・車両費・通信費等々、諸経費を差し引いていった場合、いくら残るのか?
ある方のコメントでは「10%の利益が出ればかなり業績がいい」とありました。
「193万円の10%=19.3万円」
この数字をどう捉えるかは人それぞれですが、「とにかく稼ぎたい!」と考えている人にとって、花屋という商売は不向きのような気がしますね。
現象のもとにあるのは考え方
さて、業界全体の話に戻しますが、業界は非常に厳しい状況に置かれています。先述の通り、「稼ぐ」という面においてもなかなか上向かない状況ではあるので、特に男性が本業として花業界に新規にチャレンジする。というのはなかなか稀です。自ら開業するならともかく、従業員という立場で働き続ける人が非常に少ないのは、こういった背景もあるのかもしれませんね。
ただそんなことばっかり言っててもしょうがないですし、外部環境がどうであろうと業績を伸ばしている業界もあるので、花業界だってそうなっていかなければなりません。
「じゃあなぜ、今業界は苦境に立たされているのか?」
私が感じているのは、「元にある考え方を変えなければ何も変わらない」です。だから私は自分の考え方をアップデートさせるために自己投資して能力開発の研修を受け続けています。
「花業界って◯◯だから仕方ないよね」
「この業界ってこういうもんだから」
「花屋さんって◯◯のような人ばっかりだから」
このような言葉をよく耳にしますが、だから業界が今このような状況になっていると思っています。「だったら変えていきましょうよ」私はそう思って今活動しています。
同志を募る
少しずつですが、そんな私の考え方に共感してくださる花屋さんが増えてきました。というか、元々そのような考え方を持っていたけど、どうやって行動を起こしていいか?わかっていなかった。そういう人が多いように感じます。
私はこの方々ともっともっと考え方を共有していきます。その考え方が普及すれば結果として業界に変化をもたらす。という現象が生まれてくるはず。
そのための「同志」を増やしていきます!
「この業界をもっとよくしていきたい!」
「このままではマズイ!何かしていかなきゃ!」
そう感じている花屋さんが周りにいらっしゃったら是非ご紹介ください。
共に業界をよくしていきましょう!