大きな目的の下では小さな目的は手段になるという話
大きな目的の下では小さな目的は手段になる。
例えば小さかった頃を思い出してみる。嫌だったあの学期末のテスト、当時勉強する目的はこの学期末のテストで良い点を取ることだった。そして良い点を取れば通知表の点数も良くなるので親にも褒められる。それが目的だった。でも中学生になると自分が入りたい高校に入るためにはその基準を満たす点数を取らなければいけない。そのためにテスト勉強を一生懸命頑張る。つまり、目的が高校に入学することで手段がテストで点をこと。
じゃあなぜその高校に入りたいのかと言うと、例えば自分が野球をやっていたとして、その高校の野球部が甲子園常連校だからその高校に入りたい。そしてその高校で甲子園に行って活躍をすれば、その先の大学進学も開けてくる。ひょっとしたらプロ野球のスカウトの目に止まるかもしれない。だからその高校に入ってレギュラーを取って、そして活躍することが大きな目的になる。じゃあ仮にプロのスカウトの目に留まり晴れてプロ野球の球団に入ることができたとする。そうしたらプロとして活躍しお金もたくさん稼げるようになり、子供たちにとっての憧れの存在になることで夢を与えたい。そんな大きな目的が芽生えてきたとすると、今目の前にあるテスト勉強・テストで良い点をとること・甲子園常連校に行くこと・そこでレギュラーとして活躍すること・大学進学することというのは全て手段になる。
こうやって整理してみればわかりやすいんだけれども、今を生きている僕たちにとって将来からの逆算で目の前の目的を定めることって、果たして本当にできるんだろうか?仮にそれができたとしてもその目的が変わることって大いにあり得るんじゃないだろうか?そうなるとそもそも大きな目的を掲げること自体がどうなんだろうって思ってしまうこともある。
仮に自分のことを考えてみると、小学校の頃掲げていた夢はプロ野球選手になることだった。じゃあ果たしてそこからの逆算でその時を生きていたかと全くそうではなかった。リトルリーグに入って単純にそのチームでレギュラーになって試合で勝つことが目的でそのために週末練習に明け暮れた。
ま、だから今プロ野球選手になっていないと言えばそうかもしれないけれども、だからといって後悔があるわけでは全くない。
社会人になってからも何度も転職をした。当時はそのことをどこかネガティブに捉えていたけれども、今は全くそんな風には思っていない。これからを生きていくためには本当に良い経験を積ませてもらったと思っている。これが全て大きな目的からの逆算だったのかと言うと全くそんなことはなくその瞬間その瞬間を生きてきた結果でしかないのだ。
花業界の話
花業界の話をします。
花業界の多くの人が掲げる大きな目的として「花のある生活を楽しんでほしい」「花を通じて心豊かな人生を歩んでほしい」。ざっくりの方向性としてそんな感じの事業目的を掲げる花屋さんがたくさんいます。そのために花屋と言う手段を通じてその価値提供をしようとしているわけですが、どこか花屋と言う手段に縛られてしまっているところがあるんじゃないかと考えています。日常から花を楽しんでもらいたいそれによって心豊かになってほしいそう考える事は本当にすばらしいと思います。ただそのための手段がどこか固執しすぎてるんじゃないかそう思います。結果、今現在業界規模としては年々縮小傾向です。大きな目的があるのであればまたその大きな目的を掲げる仲間が周りにたくさんいるのであれば、もっともっと仲間同士が手を組んでその大きな目的を果たすそのための動きをしたっていいんじゃないか?そう思っています。
でも実際のところは花屋さん同士が手を組んで何か一つの事業にチャレンジするといった動きはほとんど見かけません。人手が足りない時に「ごめん、手伝って!」はあるけれども、ここでいう協業はもっと事前の目的のすり合わせから一緒にやってプロジェクトを実現するような、そんなイメージ。(だからオンラインサロンが相性がいいと思って自分は運営しています)
けれども、多くの花屋さんはどこか目先の利益ばかりが先行し、目先のやることばかりに追われているそんな在り方が横行しすぎてるんじゃないかなって思っています。せっかく素晴らしい技術があるのにもったいない。。。
ま、でもそれすらもポジティブに捉えるのであればまだまだ伸びしろがたっぷりあるそんな業界です。
コロナショックで業界は大打撃を受けています。国産花の生産がただでさえ縮小傾向にある中、海外からの輸入のお花が輸入されなくなっています。結果として国産花が高騰するという影響も出ています。これらのように状況は決して楽な状況ではありませんが、だからこそそんな時だからこそ変わるチャンスです。どんなふうに変わるのかその原点にあるものの考え方、つまりその人の在り方、それが問われている時代です。
こんな時だからこそ一度歩みを止めて、じっくり自分と向き合う内省の時間を取る事はとても価値ある時間になるのではないでしょうか。
大きな目的の下では小さな目的は手段になる。という話でしたが、「花のある生活を提供する」という大きな目的が一緒なら、そのための手段は柔軟に変化させよう!というのが今日言いたかったことです。
それでは皆さま、バラ色の日々を🌹
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