山岳首都への「上京」
移住を決めた。
年明けの25年1月
私は17年過ごした東京を離れ、
信州 松本へ移住する。
この話すると
十中八九
「どうして松本?」
と聞かれる。
どうして?
え、
山があるから。
と答えるんだけど
その度に
みんなポカーンとした顔で
私を見返す。
第一の理由は
本当にそう、
山があるから。
別にアルプス信者とかではないけど
山梨を越え、諏訪を抜け
岡谷塩尻を過ぎたあたりから
どーんと聳える連嶺を目にすると
やっぱりいつでも
心はワクワク踊る。
あの景色を
日常で感じたかった。
ただ、それだけ。
この一連の会話で
山をやらない人からは
大体
「あ、この人ちょっと変わってる」
と思われる。(目の色で結構わかる)
まぁ、あとは
東京で送る人生の窮屈さに
耐えられなくなった感もあるなぁ
30代ずっと
子供を産まなかった自分(産めなかった自分)への
他者からの色んな言葉にビクビクしたり
何者かであらなければ、みたいな妄想に取り憑かれて、
母じゃないなら
仕事頑張らなきゃ
人よりキャリア積まなきゃ
みたいに
無駄な焦りと自己防衛と
あー
上手く書けないけど
私にはこれがある!
っていうものがなかったから
変な焦燥に囚われていたのかな
そこで
山に出会って
それまでの固執した焦りの反動で
周りの人たちがやってない山にのめり込むことで
他者との比較がゆるやかになり
(結局はなくなりはしない)
自分の居場所を見つけられた安心感があったように感じる。
取り留めないけど
移住。
それは
大好きな山と生活を密着させられる幸福と
表裏一体で
皆んなと同じレールを歩めなくなった自分への
最後の逃げ道だった気もする。
出身地でもなく
親類がいるわけでもない
知り合いもほぼいなく
高地ならではの
冬の寒さも夏の強い紫外線も知らない
想像もしていなかった未来
本当にそれだなぁと。
しかし
私は自分の人生において
10年後何してるかわからないを
目指していて
10年後の自分を想像できるような
生き方はしたくない、しない
をモットーにして生きてきた
そう考えたら
いろんな迷い道や回り道したけど
真っ直ぐに自分の望む人生を歩めてるじゃん
とあたたかな自己肯定を感じた
何より
今は初めての土地での暮らしが
すごく楽しみだ
何があるかわからないから不安というのは
不思議と全然なくて
何があるかわからないから楽しみ
というのが強い
仕事は変わらず
フルリモートで都内の企業に勤め続けるから
月1の出社日で東京へは来る
ゆるやかな2拠点生活が始まる
とりあえず
真冬の松本への引っ越し
引っ越し当日
雪が降らないことを祈ります🙏