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187th_今ある当たり前の生活に感謝する日

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  このブログは、
  「生涯、荒唐無稽!」を掲げ、
  ジャーニランという200~500kmを走る
  というクレイジーなレースにおいて、
  その最高峰を目指すとある男の実録である。

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■ 昨日、神戸の長田にある西代というところに行って、
最近知り合った方と1時間ほどミーティングをしてきました。

その後、帰宅するため、西へ。
長田市街地や三ノ宮を経由して、最後は灘まで10kmほど走りました。


そこから阪神電車に乗って帰ってきたわけですが、
その電車の中で気づいたんです。


自分がついさっきまで走っていたところは、
「29年前、完全に崩壊した街だった」と言うことを。


なんで走っている時に気づかなかったんでしょうね。。。


■ 僕は少し内陸側にある山手幹線道路を走っていたのですが、
さっきまで走っていたその道は、
29年前の面影がまったくありませんでした。

地震の爪痕や記念碑は今もあるでしょうが、
表面的にはごく普通の街並みのように感じました。

道はアスファルトで舗装され、
多少のアップダウンはあるものの、
ごくありふれた普通の道。


■ でも、この道をはじめ、
29年前の神戸の街は、
いたる所で建物の倒壊、火災が起き、
低体温症、風邪などの病気に苦しむ人など、
悲惨な状況だったと聞きます。

僕は地震の発生当時、たまたま東京に住んでいました。
大阪に再度引っ越して、
その話を聞いたり、当時の映像を見ても、
実際にその現場にいなかったので、
肌感覚で当時の街を感じられません。

たとえ、自分自身がその場にいたら、
何をしたか、何ができたか、、、


■ 私たちは有難いことに、
1.17という日が毎年訪れるたびに、
あの日のことを思い出します。

阪神淡路大震災を機に、
日本の建築基準や耐震強度の見直しが行われ、
防災や災害に対する意識が向上しました。

僕自身、1月1日に起こった地震を大阪で体感し、
緊張感が走り、
すぐさまテレビをつけて、情報収集に努めました。
頭の中で最悪の事態を想定して、
家族を連れて避難する覚悟で思考を巡らせました。

こういった思考回路が働いたのも、
過去に起こった地震の悲惨さを見聞きしているから
だと思います。

2013年や年初に起こった地震でも、
29年前のあの地震がなければ、
もっともっと被害は大きかったはずです。

そう考えると、阪神淡路大震災で救われた命があるのです。
29年前に犠牲となった6434名の方を忘れてはなりません。


■ 松田優作さんは、次のように言っています。

「人間は二度死ぬ。
 肉体が滅びた時と、みんなに忘れ去られた時だ」

「忘れる」という文字は、心を失くすと書きます。
同じ、心を失くすという言葉に「忙しい」という言葉があります。

どんなに忙しくても、私たちは1.17という日があるから、
災害の恐ろしさを忘れず、多くの命が守られます。
有難いことですね。

いつまでも29年前の阪神淡路大震災のことを忘れず、
未来に繋げていきたいですね。



今日もお読みいただき、ありがとうございました!


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