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「やってくれそうな人」じゃなくてもいい。願うことをやってみる

私はよく人から「チャキチャキしたアネゴ」とか「デキる女」に見られます。
新しいコミュニティに行くと、あだ名はたいてい「姉さん」。
バイトの初日には、既存スタッフから「これ、どうやるんですか?」と聞かれるし、
飲み屋に行けば「経営者の方ですか?」と言われることがほとんど。(その時フリーター。)

お酒も強そうに見えるらしく、本当はほとんど飲まないのに、
友人と「ビールとウーロン茶」を頼むと、私の前にビールが置かれるし
不動産屋で賃貸契約をした後、店長に「うちで働きませんか」とスカウトされたことも。
そんな調子だから、会社の面接でもほとんど落ちたことが無い。
なんか「やってくれそう感」があるらしいんです。
昔の上司には「THE 使命感」なんてあだ名までつけられ、うーん、確かに、と納得してしまったり。

でも、本当の私は──
ぼーっとしてて、のんびり屋で、自由にやりたい人間なんです。
それなのに、何でこうなってしまったのかなあと考えると、
子どものころはもっと自由奔放だったけれど、育った環境や立場のせいで、
変わっていかなきゃいけなかったんだろうなあ、と思います。

***

幼稚園時代の私は、足が短かくコロコロしてて、よく転んでしょっちゅう膝を擦りむいていました。
みんながワーッと走り出すと、ドタドタ走る私はいつも置いていかれ
必死に追いかけても、余計に足がもつれて転んでいました。

虫かごに、捕まえた虫を入れて幼稚園に持っていくのが流行ったときも、
みんなみたいにキレイな蝶々を捕まえたくて、虫取り網を持って一生懸命追いかけたけど
私だけ何日たっても捕まえられず、落ち込んだりして。

それでもある日、とうとう蝶を捕まえたんです。
綺麗な色ではなかったけれど、大事に虫かごに入れて家に持ち帰りました。
それが「蛾」だったとも知らずに。
虫かごの周りは粉だらけになったけど、不思議な蝶々だと思って、
「ちょっと太っちょで、不思議な粉が出る、私だけの特別な蝶々」を
毎日眺めて大切にしていたんです。

***

私は、この頃の自分がいとおしいんですよね。
いつも置いてきぼりで、どんくさくて、一人遊びばかりしていた、自分。
マイペースで、自分の世界が好き。
それが、きっと私の「本来の性質」なのだと思うんです。

どこでどう変わったのかは分からないけれど、
もう、無理して「やってくれそうなヒト」風じゃなくていい。
結果を出さなくても、頼りにされなくてもいい。

最近メンターから、
「また『生き方の癖』が出てきてるね。頑張りすぎちゃダメ。」と言われ、
『自分の潜在意識で思う、やりたい事』を、毎回意識的に自分に聞いていこう、と思いました。
いつも気づくと、長年の癖で、ついつい「アタマ」で考えてしまう。
多分、この方が一般的で差し障りが無いし、楽だから。
だけど、大事なのは深層にあるものなんですよね。
顕在意識になかなか出てこない、コイツ。
これからは聞いていこう、
心がサラだった、あの足の遅い、よく転ぶ女の子に。

そして、やりたいことをゆるりと完成させていけば良いなと思います。どんくさく、のんびりと。

──そうだ、そんな2025年にしよう。(もう2月💦)

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