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茶道はトータルプロデュース

突如として茶道の魅力を思い出し、たまらなく茶道をやりたくなった。
いつもなら、浴びるように情報収集し茶道教室を探してポチる‥‥ところだが、今回は途中でブレーキを踏めた。
少し大人になったと思う。いい子だ。


茶道の魅力を思い出す

私は、少しだけ茶道の経験がある。
しばらく触れていないので、お点前もお作法もすっかり忘れてしまったが。
先日、たまたま目にしたYouTubeが茶室で撮影されていて、突然茶道が恋しくなってしまった。

茶道はトータルプロデュース

茶道は経験したことがないと、敷居が高いと思う。
先生は怖そうだし、堅苦しいルールはたくさんあるし、足のしびれと闘いながら、すました顔して苦いお茶を飲むなんて退屈に感じるだろうか??

それはそう。
その通りと思うけど、でもそれ以上に面白いから(と、少しかじった程度の私が思うのだから)、やる・やらないは別にして「知らない」のはもったいない。

「茶道は言わずと知れた日本の伝統文化のひとつで、千利休が…」
という話は、各自検索してほしい。

私が茶道に感じる魅力は「トータルプロデュース」これに尽きる。
キーワードは「おもてなしの心」と「四季」だ。

面倒に思えるお作法にも、どれも根底には「おもてなしの心」がある。
襖をまどろっこしく開けるのは、いきなり開けてお客様をびっくりさせないためだし、歩き方(ターンの仕方)もお客様にお尻を向けないような動きになっている。
ゴミ箱的壺(正式名なんだっけ?別に汚いものは入っていない。)を左側に置いたりするのも、お客様から見えにくいのが理由の一つだと聞いた気がする。

さらに日本には四季がある。
日本文化に暮らす人は、生まれながらにして五感に四季を感じて生きている。
桜が咲いたとか、夕立が来るにおいがするとか、景色がオレンジになってきたとか、もうお正月だとか。
お客様をおもてなしするのに、共通認識の「四季」を使わない手はない。
季節に合ったお茶菓子、掛け軸、生け花、茶わんをはじめとした茶道具を用意する。
窯に至っては、デザインだけではなく夏と冬では置く位置も変える。
夏は暑いのでお客様から遠く、冬は近くに設置し少しでも暖かさを感じてもらおうという計らいだ。

ホスト(お点前さん、お運びさん)全員の動き一つ一つ、道具、茶室という空間すべて、お客様のためにトータルプロデュースされているのだ。

本気でおもてなししていただく以上、客としても最低限のマナーは守るべきだ。それがお点前をいただく側の作法だと理解している。
挨拶とか、お菓子のいただき方とか。
(わかりもしないのに)お茶碗を拝見して「ほう~」とかいうのも、「ホストが選び抜いた渾身の一客なのだから、ちょっとじっくり見ていってよ」ということだ。

トータルプロデュースなんてとっても面白そうだし、ホストとお客がお互いに相手をリスペクトする関係性なのもなんか良い。
ほら、茶道ってちょっと良いなって思いませんか??

※初心者の私が感じた魅力を気ままに書いているだけなので、
有識者の正論や歴史的正しさはちょっと横に置いておいてほしい。

もう一度茶道をやりたい

ちょっと茶道を経験したことがあるというだけでこれだけ魅力を語れるのだから、ちゃんと学んだらすぐに茶道の虜になることは間違いない。

もう一度茶道を習いたいな。

しかし、私はすでにあれこれいろんな活動に手を出しており、今新しいことを始めるには、いよいよ分身するか1日を30時間にするかしないと体力的・時間的に難しい。

VRゴーグルつけてリモートで習えるなら、分身しなくてもなんとかチャレンジできそうだ。
うーん。味気ないような気もするが…
最新技術を駆使すれば、リモートでも先生がたてた抹茶の泡のきめ細やかさを味わうことができるのだろうか?
分身したり、1日を30時間にするよりかは、はるかに簡単に実現可能に思える。

そこまでにして、今日のところは、そっとやりたいことリストに追加しておく。

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