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Kiyo to Kiyo クエスト 第1話 Kiyoと出会うまでのKiyo

Kiyo(この物語の作者である僕)がKiyo(いろんな意味でぶっ飛んだ人)と出会う前は、どのように暮らしていたのか?

2010年7月に退職するまでの僕は、結婚もしていて、住宅ローンで購入したマイホームに暮らす普通の会社員だった。
 仕事も楽しいというよりは、住宅ローンや生活費を稼ぐために身体に鞭打つように出勤するような日々が続いていた。
 それが普通で当たり前の暮らしだと思っていた(今思えば、自分を納得させるように思いこんでいただけかもしれない)のだが、これに疑問を投げかけることが起こった。

僕には弟がいるのだが、二人ともほぼ同じ時期に結婚していた。
その弟の娘(僕からしたら姪っ子)が、あるとき放った衝撃の一言が僕の心を揺さぶった。
「ねぇ、聞いて! パパが家を建ててくれたのは嬉しいけど、仕事が忙しいからって、ほとんど家にいない。 せっかく家族みんなで暮らせるようにって建てた家なのに、お金(ローン)ばかり払って、何のために家を建てたの? バッカみたい!」
衝撃だった。何も言えなかった。弟の考えてることもわかるし、姪っ子が言いたいこともわかる。

その時から、僕も時々考えるようになった。
『このままでいいのか?』 『もっとやるべきことがあるんじゃないか?』 『なにかがおかしい』

悶々とした日々を過ごしていた時、競馬ソフト販売会社の社長とミクシィを通じて知り合った。その社長はいきなりこう言った。
「JRAは国営事業(農林水産省)だから、国が存続する限りつぶれることもないし、仕組みや勝ちパターンをつかめば、生涯にわたって安定収入になる可能性がある。 だが、国がやるから安心とか、間違いないとか思うな! 奴ら(国)は何でもする! 都合が悪くなれば法律を変えたり解釈を変えたりして何でもやる! だから、国を信用するな!」
 これも衝撃だったけど間違ってはいないかな?って思った。それがきっかけで競馬の研究をするサークルにも参加した。厩舎の清掃体験をしたり馬主さんたちとも接する機会もあった。そこでは、農林水産省を頂点とするピラミッド(支配)構造、馬主→厩舎(調教師)→騎手という指示系統(シナリオ)があることも教えてもらった。さらに、その仕組みは競馬のみならず、そのまま世の中の仕組みでもあると。僕らが疲弊するのはそのように仕組まれてるからなんだとも。
 このことがきっかけで、僕は競馬予想のロジック研究をしながら、お金の流れやこの世界の支配構造を調べ始めた。

そもそも、なぜピラミッド(△)のような支配構造になっているのか?
人間らしく自然に暮らすには、循環型社会(○)がふさわしいんじゃないか?
日本の昔の暮らし(縄文時代)も、循環型社会(○)だったから、一万年以上続いたんじゃないか?
どうにかして不自然な支配構造(△)をぶっ壊して、循環型社会(○)に戻せないか?

そして、競馬をきっかけに、このままこの支配構造が続いたら、誰も幸せになれないんじゃないか? お金の流れを変えることができたらピラミッド構造を崩壊させることもできるんじゃないか? と考えるようになり、ツイッターやブログなどで情報を発信するようになっていった。 そして、『これこそが僕の役目なんじゃないか』と考え出した僕は、2010年7月1日付で退職した。
 この後、離婚とマイホームの売却へと続き、生活環境も激変し、
将来の不安を感じながらも、競馬のことや自分で調べてきたことの情報を発信していた時、ツイッターをきっかけにグループでチャットしたりzoomしたりするようになっていった。

         ~ つづく ~

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