新幹線に乗らなくなった のんびり移動を満喫(記事103)
私は静岡県の田舎が出身で、一年に何回か帰っています。
静岡にも一応「国際空港」がありますが、中国広東省からの直通便は往復していないので、東京羽田空港で乗り降りしています。
以前は東京から静岡まで、もしくは静岡から東京まで、新幹線を使っていました。「ひかり」なら1時間、「こだま」でも1時間半で着きます。
でも、最近は新幹線を使わなくなりました。
羽田から中国へのフライトは午前便を使うことが多いので、いつも東京蒲田で一泊します。
早く東京についてもホテルのチェックインは通常午後4時から(早くても3時から)ですし、ホテルに入ってもベッドでスマホをいじるか本を読むだけです。新幹線をつかって急いで東京に入る必要がありません。
そういったことを考えた結果、いわゆる「鈍行」に乗って、好きな本を読みながら、気が向いたら途中の駅で降りて景色を楽しみ、のんびり移動するようになりました。
静岡から東京蒲田まではJR東海道線と京急線を使って4時間ほどです。
通勤・通学時間を避けて午前9時頃に田舎の電車に乗ると、貸し切り状態になることもあります。
初めて降りる駅というのは新鮮なものです。興津駅なんて降りたこともありませんでした。
沼津や熱海は新幹線も止まる有名な駅ですが、これまた初めて電車を降りて駅の外をブラブラしてみました。
下の写真は熱海で撮ったものです。
10分ほど海に向かって歩けば遠くの山上に熱海城が見えてきます。
静岡から東京に向かう時は、熱海駅を過ぎると電車の車両が増えて東京っぽくなっていきます。
逆に東京から静岡に向かう時は、熱海駅で十五両編成のような長い電車がなくなり、3両や4両編成の田舎電車になります。同時に、「島田」行きとか「浜松」行きとか、よく知った静岡の地名が出てきて嬉しくなります。
途中下車して駅の外を少し散歩してから、次はどこまで行こうか、と考えるのもまた一興です。
小田原では当然、小田原城を眺めます。
小田原の駅を出てみたら、古い建物を模したかっこいい商業施設になっていて、ローソンもしっかり溶け込んでいました。
駅から10分ほど歩けば小田原城に着きます。中に入らなくても、天守閣をしっかり拝むことができます。
川崎あたりまで来ると、人が増えて「さすが東京だなあ」と感じます。川崎は東京じゃないけど…。
そんなこんなで結構あっという間に京急蒲田駅です。
のんびり鉄道の旅、帰国時のちょっとした楽しみになっています。
ついでに富士山のこと。
新幹線でも富士山を眺めることはできますが、北側の窓際に座らなければなりませんし、当然、新幹線は動いているので、ゆっくり楽しむこともできません。
鈍行の旅を楽しんでいる私は、せっかくだから富士駅で降りて富士山を眺めてみようと思い、駅の外をプラプラしてみました。
ところが、建物が多くて富士駅周辺からは富士山がまったく見えませんでした。
駅の富士山スポットでお薦めなのは、静岡より名古屋側(西側)になりますが、用宗です。駅構内で線路の向こうにそびえる富士山を眺めることができます(ガラス越しですが、きれいな眺めです)。
ちなみに、この写真は「写真AC」で自分の写真をダウンロードしました(自分でダウンロードしてもポイントにはなりません)。
もう一つのお薦めは東田子の浦駅です。
この駅はプラットホームから堂々とした富士山を眺めることができます。
ただし、田舎の駅なので電車の本数が少ないです。富士山を眺めるために電車を降りたら、次の電車まで20分待つことになった、ということもあります(通常は10分ほどで次の電車が来ます)。
ということで、静岡から東京ののんびり旅を駆け足でまとめてみました。
今年もまた鈍行の旅を楽しみたいです。