平成さいごに決めたこと
平成最後の日。
突然太陽が逆から登ったり、1日が36時間に伸びたりする訳でもないのに、世の中はお祭りムードだ。
日常で起きる変化はこれまで「平成」と書いていたところに「令和」と書くだけなのに、これだけのムーブメントが起きるというのは、なんだかすごい瞬間に出くわしてるんだなぁと思ってしまう。
…
大して変わることはないと思いながらも、こういう節目の大切だと感じる。
これまでのことを振り返ったり、目標を立てたりするには絶好の機会。
大学を卒業してしまってからは、転職や結婚なんかの節目がない限り、大きな節目は少ない。結果、気持ちの切り替えも中々出来なかったりする。
だから、こういう頻繁にはない変わり目は、気持ちをガラッと変えるのにちょうどいい機会だなと感じる。
ひとつ、いつも捨てられない習慣を平成でやめてみようと考えてみた。
人の人生を生きることをやめる
自分の人生を簡単に語れないけれど、生きてきた中で一番大きな転換点は「自分の人生を生きてもいいんだ」と思った時だった。
何を指標にして生きていいかわからない。答え探しをし続けた人生から解放されたのは、自分の中の感情全てが間違いではないと背中を押してもらえたときだった。
自分の心の声を信じられるようになってからは、少しずつ生きやすくなった。自分のことを少しずつだけれど好きになれた。
けれど、その大切さに気付いてからも、人と比べてしまう習慣がなくなった訳ではない。
自分の進む道に不安になった時は、色んな人の正解に心をざわつかせ、しんどくなる。相手にその生き方を強制されているわけでもないのに、自分で自分の首を締めて、勝手にしんどくなる。自分の心を自分で傷つける。
自分の中で理想の生き方がすぱーんと決めて進めたら良いんだけど、これまでずっと優柔不断で生きてきたのに今後の何十年の人生を決めることもできない。自分がどう生きたいかはあれど、「今何をしたいか」を考えても、心の声が聞こえなくなることもよくある。
でもせめて、人の人生を生きることをやめようと思った。
これは、「他者のために時間を使わない」ということではない。僕は他者の存在にたくさん助けられたし、誰かがいないと立っていられない。
そうではなくて、自己犠牲して苦しめてまで、人と接するのをやめようということ。ちゃんと、自分の時間と向き合いたいときは。NOを言えること。
とりあえず時間を過ごすのは嫌だ。
休むのはいい、流れに乗るのもいいけど、流されるのはやめる。
変えたい変えたいと思っても、こういうのって中々切り替えが難しいから、この平成が終わるのと同時に、この習慣を断ち切ろうと思う。
とは言っても、24時を過ぎていきなり考えをシフトするのは難しい。だから、流されて嫌な気持ちになりそうになったら、「今そうなってるからやめよう」ってちゃんと毎回意識しよう。
あなたは今、あなたの人生を生きていますか?
この問いに、いつでもYesと自信を持って生きよう。生きたい。それはもう、決めたこと。
これを平成の最後の決断にしようと思う。
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