新入社員研修~リーダー養成~
森喜朗五輪組織委員会前会長の「女性蔑視」発言で、
新会長の条件がいくつか決まって、
その中に「女性が良い」という意見もあったとか。
いや、女性であれば誰でもいいわけではありません。
特にパワハラ・セクハラ(キス強要)のあった橋本聖子氏は、
適任とはいえないのではないかと思います。
橋本氏を推薦した人たちは、それをどう考えているのでしょう。
男性が女性に対して行ったセクハラ・パワハラは
「昔の事」では済まされないでしょう。
過去に児童・生徒に性暴力を行った教師を「免許剥奪」までするという、
そんな運動が女性団体から出てきています。
橋本氏のキス強要を
「昔の話だから」とか「反省しているから」で不問に付すのは、
「男性が行ったハラスメントは許せないが、女性が行ったものは許せる」
ということで、これ自体が男性差別になります。
また、原因が「女性差別発言」だったから「女性にしよう」と考えるのは、
非常に安直な発想で、「女性であれば誰でも良いのか」となります。
自民党という「男性社会」で、
女性の能力を引き出す人はいたのでしょうか?
翻って、私の新入社員研修です。
IT系の会社にも、女性が増えてきました。
6人のチームのうち、1人か2人は女性という状態になっています。
私は受講生の能力(技術力以外に人間力も)を引き出すのが仕事です。
女性も能力を引き出してあげると、かなり活躍できます。
一昨年の研修では私がメイン講師を務めたクラスの6チーム中、
4チームが女性リーダーを選んでました。
それも私の指名ではありません、チーム内で話し合った結果です。
まぁ「たぶんそうなるだろうな」とは思っていましたけど・・・・
自民党の体質では難しいのではないかな?と思いますね。
五輪組織委員会でも男性トップの発言に異論を唱える雰囲気ではなかったと言います。
それでは、組織としても硬直しますし、女性の能力を引き出すことはできません。
男性リーダーが女性の能力をどれだけ引き出せるか。
これが女性リーダーの数値目標を達成する鍵であって、
それができないのに「お上からのお達しだから」と、
管理職の3割を女性にすることは、
「リーダーとしての能力を無視して管理職に据えている」だけです。
新入社員研修の段階から「女性の能力を引き出す」ことが大切です。