与太郎は馬鹿の常道

社員研修講師(マナー・経理・Java)です。職業訓練講座も担当します。

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教育のプロの新人研修

Javaプログラミングの研修を一昨年まで担当してきました。 コロナ禍で昨年と今年は教室講義が敬遠されて、 担当なしに終わりました。 でも、私は教育のプロを自任しています。 システム開発の経験は、他の講師に劣りますが、 教育経験は35年、教育学に嵌まって40年です。 普段SEとして働いている人が、 春の新人研修の時期だけ講師をすることが多いですが、 私は教育のプロ。 研修中に研修先の企業から依頼を受けて、 既存システムを改修+機能追加したことや、 自分の業務(コールセンター)

    • 教材の思想

      noteの記事が10ヶ月も空いてしまいました。 何をしていたかというと、教材を作成していました。 自分の講座で使うオリジナル教材です。 どこで何を教えるかという「学習内容の順番」、 その考え方を「テキストの思想」と私は言っていますが、 出来上がったものを見て「与太郎式」を再確認しました。 Javaのテキストですが、他校にはない特徴です。 1.徹底理解理解をするためにはどうしたら良いかを考えた配置です。 段階的に配置することで、「一括りにして覚えない」こと。 メソッドの定義

      • 講座と講師の評価基準

        1.講座自体を評価する 受講生を講師が評価するだけではなく、 講座それ自体を評価する必要があります。 その方法は、講座の位置づけで変わってきます。 (1) 資格試験講座 資格試験講座の場合は「合格率」ということになるでしょう。 ただ、受験校の場合は様子が違っていて、 再受験するために授業料を払う講座なら、 「またこの先生の講義が聴きたい」と思わせることが出来れば、 講座として(学校として)は成功ということになります。 再受講が無料である場合も、上級資格があるとき(簿記2級

        • 与太郎式指南術の「核心」

          私は自分自身の指導法を与太郎式指南術と名付けていますが、 従来の教育(授業)とどう違うのかという核心部分に触れたいと思います。 過去の記事で 「研修講師、専門学校講師は教育学を知らない人が多い」 と言ってきました。 私の教育は教育学の知見(私のではなく過去の大先生たちの)を基に、 理解を促進するものです。(暗記ではありません) 1.エビングハウスの忘却曲線 実は、昨日久しぶりに書店の資格書コーナーに行ったのですが、 ある資格の入門書の冒頭で「学習法」として、 エビングハウ

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        教育のプロの新人研修

          高校入試、大学入試そして採用試験

          東京都知事が英語のスピーキングテストを行うと発表し、 反対の声が広がるなど波紋を広げています。 特定企業(ベネッセ)との癒着等の問題もありますが、 この稿では教育の観点から入試のありかたとして考えたいと思います。 特に「入試が教育課程に与える影響」を考えます。 1.高校入試の時期 高校入試は推薦入試が1月、一般入試が2月に行われます。 私の時代(1978年)だと2月下旬に都立高校の入試でした。 そうすると1月中には中学校学習指導要領の範囲を、 すべて終わらせる必要があり、

          高校入試、大学入試そして採用試験

          アクティブラーニングの起源

          前稿「アクティブラーニング」では、 中教審答申の変遷を追いながら、 アクティブラーニングが単なる「自習」ではなく、 教師がコーディネートして、自発的学習を組み立てる。 その「根」は教師が育てる必要があると書きました。 本稿では、その起源を追っていきたいと思います。 1.はじめに 私が教育学と出逢ったのは1978年です。 その時は、高校受験後で、内申書に疑問を持ち、 『内申書』(全国進路指導研究会編集 民衆社)を読んでいます。 その後に遠山啓の著書『競争原理を超えて』を読み

          アクティブラーニングの起源

          アクティブラーニング

          2010年代前半から「アクティブラーニング」がもてはやされています。 文部科学省を含めて、本当に判っている人がどのくらいいるのか? かなり怪しいのではないかと思います。 「リストラ」という言葉が好例なので、あえて解説しますが、 リストラは本来re-structure-ingで直訳すると「再構成すること」。 目的は「不採算部門から成長部門へ資源を集中させる」ことです。 その中の過程で余剰人員が出てきて、自主退職を促すことがありますが、 今では、おそらく「敢えて誤解して」人員整

          アクティブラーニング

          与太郎式指南術とは

          1.名前の由来 私は1991年12月に初めてPCを購入して、 同時にモデムも購入しました。 で、nifty-serve(@Nifty)とASAHIネットに入会しました。 当時は「パソコン通信」で、 niftyのアカウントからasahiのアカウントを持つ友人に、 メールなどを送信することができなかったのです。 それを可能にしたのがinter-net(ネット間接続)です。 ASAHIネットは早々に退会しましたが、 niftyは続けていました。 そこでの私のハンドルが「与太郎」

          与太郎式指南術とは

          板書とは

          研修会社(企業から社員研修を請け負う会社)が、 講師として契約する人には、最初に「模擬講義」をさせます。 合格すれば、それ以降の講師を依頼します。 先日久しぶりに模擬講義をしましたが、 そこで30代と思われる研修会社の担当者から 「板書は受講生のノートになるもの」 という発言があって驚きました。 1.学校教育の中の「板書」 学校教育では、私の時代(1970~80年代)には、 たまに「ノート提出」をさせる教師がいましたが、 それ以外の教師は板書を写すことを強調していません

          カリキュラムとは

          カリキュラム(curriculum)と言う言葉は、 日本では学習過程とか教育課程と訳されます。 そして、その中身は 学校では学習指導要領の内容、各コマの授業案 社員研修では研修の内容、日程表 と解釈されています。 ただし、学習過程には、目に見えないものもあります。 これはhidden curriculumと言われます。 生活の中でも、学校や研修の中でも存在します。 hidden curriculumを敢えて日本語訳すると、 無意識的な教育効果、意図しない教育効果 と言えると

          カリキュラムとは

          教育という仕事

          社員研修の仕事をしていると、 まれに「急な日程の変更」があります。 これは正直言ってキツいです。 時間のやりくり 教育課程学を学んだ私は、 日程を見て、教材を読み込んで、 時間単位で日程表を作成します。 それでも受講生の理解度に合わせて、 柔軟にできるようにはしています。 ただ、当日とか前日に 「明日は1時間早く終わってください」 と言われると、組み直しが発生します。 直前だと時間の調整が難しいのです。 日程のやりくり 4月~5月(または6月)の日程の研修だと、 途中

          人材育成の醍醐味

          職業訓練の仕事では、 「仕事で役に立った」という声があって、 それはそれで嬉しい物ですが、 新入社員研修の講師という仕事をしていると、 さらにその上の「喜び」があります。 新入社員研修は4月に始まり、 5月又は6月までが、一般的な私の担当期間で、 その後はOJTになるか、 所属企業のコーディング規約に沿った集合研修です。 GW中の平日は講義がありますが、 だいたい一段落した後の演習に充てています。 ある企業では、その期間に、 先輩社員が演習の手伝い(サブ講師)として来てくれ

          人材育成の醍醐味

          教えるということ

          「教える」ということを、初めて意識して行ったのは、 小学校5年の時です。 当然「仕事」ではなく、友人からの「宿題教えて」に 電話で応答していただけでした。 「だけ」と言っても、今考えるとよくやったなぁと思います。 電話口の向こうの相手に算数の宿題を教えてました。 しかも私は「初見」です(つまり宿題を忘れていた)。 で、その友人が6年生になって、算数のテストで満点を取り、 飛び上がって喜んでいたので、私も飛び上がりたいくらいでした。 「教える」ことを仕事にする一つの、そして最初

          教えるということ

          仕事とお金

          毎年のように、「何の為に働くのか」というアンケートがあり、 その結果が公表されています。 たいていの場合、1位は「お金のため」「生活のため」です。 そういう人は「宝くじで1等前後賞10億円があたったら」という質問に、 会社を辞めると答える割合が多くなります。 私は「それでいいのかな?」と考えます。 お金のためにしても生活のためにしても、それは「自分のため」です。 そうすると、自分の利益のために不正をも厭わないということになるでしょう。 実際に自動車会社のリコール隠しとか、

          ハラスメント対策講座も実施できます

          新入社員研修の記事を書いてきましたが、 中堅社員研修も行います。 今話題の「ハラスメント」の対策は得意な部分です。 私自身がイジメ・ハラスメントを何度も受けてきましたから。 今年は「イジメ半世紀」の区切りの年です。 私のイジメ体験は8歳(1971年=小学校3年)が最初でした。 ※年齢と学年が合わないのは、私が12月生まれだからです。 前の年(1970年)の夏に心臓病が見つかり、 2年生の時から体育は参加しましたが、 プールは見学ということになりました。(小学校卒業まで)

          ハラスメント対策講座も実施できます

          新入社員以下~ワクチン接種システム~

          昨日私が書いた記事で「プロの仕事じゃない」と題しました。 今朝の東京新聞の朝刊を見て、さらに驚きました。 ネットの記事では次の三つありますが、 最初の記事が1面にあり、見出しだけで目を疑いました。 https://www.tokyo-np.co.jp/article/105522 https://www.tokyo-np.co.jp/article/105548 https://www.tokyo-np.co.jp/article/105658 え?「正しい番号」でもワク

          新入社員以下~ワクチン接種システム~