「朝鮮通信使と船」~川御座船の絵本パネル展・朝鮮通信使復元船写真展~
江戸時代の朝鮮通信船が韓国で復元建造され、大阪関西万博会期中の大阪への来訪が計画されています。釜山より通信使船に乗り海を渡り来阪した通信使は、淀川を大阪から豪華絢爛な川御座船に乗り、京都を目指しました。朝鮮通信使船の来航を前に、川と海の2種類の船で結んだ通信使の苦難の行程と日韓の交流の様子を紹介するため、通信使と船をテーマとした特別展を開催します。
朝鮮通信使とは
朝鮮通信使は、江戸時代、12回にわたり朝鮮国から日本に派遣された外交使節団です。
政府高官のみならず、文人、画家、楽団など総勢500名もの大規模な使節が、ソウルから江戸を往復しました。
朝鮮通信使はソウルから陸路釜山へ、釜山からは6隻の外洋船(朝鮮通信使船)に乗り、対馬・北九州を経て瀬戸内海を通り、大阪に到達。当時幕府の直轄都市だった大阪は豊かで町人文化が花開く、日本を代表する都市でした。
通信使は片道5日前後大阪に滞在しますが、その間、盛大な歓迎を受けるとともに、賑わう町の様子に驚き、宿所では文人たちと濃密な交流が繰り広げられました。通信使は、その後、淀川を川御座船という豪華絢爛な川船に乗り、150隻もの船団を組み、京都を目指します。2017年、朝鮮通信使はその歴史的意義が認められ「朝鮮通信使に関する記録」(111件333点)が「ユネスコ世界記憶遺産(世界の記憶)」に登録されました。
川御座船の絵本パネル展・朝鮮通信使復元船写真展
日 時:2024年6月13日(木)~6月30日(日) 会期中無休
午前10時~午後5時 入場無料
連携イベント「朝鮮通信使と船」講演会&シンポジウム
日 時:6月14日(金)午後6時~9時
講演会
司 会 藤本英子(京都市立芸術大学名誉教授)
活動紹介 藤井 薫(水都の会代表)
講 演
小林 豊 絵本作家
「私が見た淀川の景色(正徳年間の朝鮮通信使)」
大澤研一 大阪歴史博物館館長
「通信使の航海と淀川の上り下り」
シンポジウム
パネラー 大澤研一(大阪歴史物館館長)
パネラー 小林 豊(絵本作家)
コーディネーター 藤井 薫(水都の会代表)