チームとして力を発揮するために必要なこと
チームで活動する際のアクション備忘録。
まず認識すべきなのは、日常生活で経験するチームワークにおいて、ほとんどの場合「チーム<個人」である。
チームにおける活動は、オーナーシップの希薄化を容易に招く。明確な役割がないままにプロジェクトが始まると、困難に直面するにあたり「誰かがやってくれる」という思いが強くなり、「自分」がプロジェクトを完遂するという気持ちをもてなくなってしまう。
また、不健全なチームワークは創造性の欠如をもたらす。新しい製品アイデアを産み出す過程で、チームで話し合いをするシーンを想像してみてほしい。何か全く議論の方向性とはずれた発言ができるだろうか?チームメンバーからの目が気になり、斬新なアイデアであればあるほど、自分の中に閉じてしまうのではないだろうか。時にチームは個人の創造性を抑制し、上辺のコンセンサスに基づいた無難な解決策を採択しやすい。
チームとして何か取り組む際に、どのようにチームとしてのアウトプットを産み出すか、チーム=個人能力+チームプロセス(シナジーー脅威)に基づいてアクションプランを書いていく。
チームメンバー内の役割を明確にする
チームを組んで物事に取り組む上で大切なことは「各人が役割をもつ」ことである。ある役割をもった人々が集まり、その役割を超えて知識・スキルを共有し、プロジェクトを完遂するためにチームがある。役割のないチームはチームではない。2人以上で何かプロジェクトを行う場合、まず「各人の役割は何か?」を確認しよう。
信頼関係を構築する
チームで何かに取り組むとき、信頼はとても重要である。何故なら、信頼が各人の能力を上回るシナジーを高めるからである。想像してみてほしい。例えば普段から信用されているチームメンバーがプロジェクトの納期内に彼・彼女の成果物を提出できなかったとする。このとき何を思うだろうか?何か不測の事態が起こり、成果物を提出できないのではないか?他に急な依頼があり手が回っていないのではないか?等、外的要因に納期遅れの理由を求めるのではないだろうか?そして、その状況を非難するより、サポートを申し出る。一方、普段から信用がない人が同じ状況にあった場合、単純に「個人のミス」として状況を受け入れるのではないだろうか。内的要因に原因を求め、サポートより個人を非難することが多くなる。信頼関係を構築するためにチームとして取り組むべき3つのアクションは①チームコントラクトの作成②個人取り扱いマニュアルの共有③チームビルディングの時間をとる、以上の3点である。特に、「急がば廻れ」の精神を強くもち、チーム内でお互いのことを知るためのアクションが重要である。チームコントラクトの作成によってチームとしての共通のゴールを明確にし、取扱マニュアルによってお互いの強み・弱みを理解し、信頼関係を構築する土台を積極的に作る。取扱マニュアルにおいては仕事上のスキルに留まらず、できるだけプライベートな内容も含める。リーダーとして積極的に自分から自分をさらけだすことが重要である。
Early successを得る
上記信頼関係の構築に欠かせない要素として「Early success」は非常に重要な要素である。はじめは小さくても良いから成功を収める。成功しやすいことから取り掛かることが重要かもしれない。初期の失敗はお互いの信頼関係を損ねる原因となりやすい。
Healthy Conflictを作り出す
チームに衝突はつきもの。衝突は避けるものではなく、シナジーを高めるために利用するもの。チームは良い衝突からプロジェクトゴールの全体像を把握することができる。まず、何故衝突が起きるか?を考えてみたい。当たり前のことではあるが、それぞれのタスクを異なる観点(経験、KPI、バックグラウンド、価値観)からみている。だから、チーム内で必ず衝突は起こる。ではどのように衝突を活かすことができるだろうか。まず最も大切なのは「ファクト」と「想い」に着目に着目し、それぞれをチーム内で可視化することである。衝突が起きるときは、特に「想い」を可視化できないことが多い。リーダーとしてそれぞれの意見を「ファクト」と「想い」に分けて「聞く」ことが大切である。
まずお互いの相違を理解し、「良いとこ取り」ができないかを模索する。時に、二者択一の発想しかもてないことが多いが、良いとこ取りする発想は何事においても大事。売上拡大vsコスト削減ではなく、両方達成する。また、複数案を用意することも有用。
コグニティブスタイルを理解しタスクを割り当てる
大きく分けて人は「イノベーター」か「アダプター」かに分けられる。イノベーターとして有名なのはスティーブ・ジョブズ、アルバート・アインシュタイン、アダプターとして有名なのはビル・ゲイツ、トーマス・エジソン。優劣はなく、コグニティブスタイルの違い、というだけ。タスクを割り当てる際に、チームメンバーのコグニティブスタイルを把握し、それぞれに適したタスクを割り当てるのはタスクに取り組む際のストレスを軽減するのに良い方法。ちなみに自分はアダプター(KAI score: 80)
情報を可視化する(テーブルにだす)
決断をする前に、情報を全て可視化すること。これにより、何かバンドルできるところ、トレードできるところはないか探す。特に、クロスファンクショナルなチームの場合、お互いの暗黙知を机上にあげることが意思決定の精度を向上させる。
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