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知的障害教育の教師の学び直し!

知的障害の子どもは、考えることや覚えることは難しい…だから、生活に必要な行動面だけ身につければよい、なんて考えていませんか?

指導者が無意識に、知的障害だからできない、と決めてしまっていませんか?

だからあえて、次のように意識しましょう。

「知的障害こそ、知的な面を丁寧に育てる。」

「丁寧に」が大切です。

知的障害の子どもたちは、できることはもちろんたくさんありますが、自分で身につける力に弱さがあります。

なにが得意で、なにが苦手か。苦手なこと、つまずくことの原因と手だてはなにか、をさぐり、適切な方法を一つひとつ「丁寧に」考えます。

これが、私たち知的障害教育を担う教師の役目です。

では、〝知的な面〟とは、どんなことでしょうか?

それは、新しいことや知っていることを、「きづく」「わかる」「できる」ことです。

障害のあるなしにかかわらず、わかったとき、できたときはうれしい気持ちでいっぱいになります。

そんな「きづく」「わかる」「できる」を毎日の学習にデザインしましょう。

<知的障害教育のポイント>

 教師も、「基礎・基本」は大切です。

 大切なことでも、意識していないとつい忘れてしまいます。
 毎日目の前では様々なことが起こります。
 それらの「事件」に急いで対応しようとすると、場当たり的な解決策になりがちです。

 授業でも、日々の忙しさのあまり、子どもの発達を促す課題より、今できることで時間を過ごしてしまうこともあるでしょう。

 もちろん、これまでの教師の経験で、指導スキルや教師の心得は、たくさん持っていることでしょう。

 しかし、知っていることと、使いこなすこととは違います。
 大切なことは、ことあるごとに繰り返し思い返す必要があります。

 たくさんある知的障害教育の基礎・基本のポイントから、いくつか確認しておきましょう。

* 障害があっても、脳、身体機能、社会性は、適切な指導で、確実に発達する。

* 適切な指導とは、「はしごかけ」です。今もっている力の、少し高いところを見極め、どんなはしごをかければよいかを考え、用意し、チャレンジさせるのが先生の仕事です。

* 子どもの頭の中のネットワークがつながると、先生も楽しい。

* 発達のすじみちは障害の有無にかかわらず同じです。
 まず、数の発達、言葉の発達、空間概念の発達、身体の発達のすじみちを知っておきましょう。

言葉としては知っていても、保護者に説明したり、学習活動に組み込んだりすることはできていますか?

個別の指導計画の目標と支援の手立てに反映していますか?

気になった言葉があったら、研修会の資料やネットから引っ張り出して、学び直してみましょう。

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