【ご注意:情弱がデマ情報の復刻をしているようです】Robert YoungによるCOVID-19ワクチンの電子顕微鏡観察では、グラフェン、寄生虫は発見されていません。
Robert Youngに限らず、COVID-19ワクチンからグラフェンや寄生虫が見つかったというのは全て #デマ ですからね。スペインのRicardo Delgadoに騙された #無能な働き者 とか、部屋の汚いCarrie Madejとか、アン・ミカ風味のJane Rubyとかね。
Robert O. Youngの論文には、米国で販売されている4種類のCOVID-19ワクチンそれぞれについて電子顕微鏡分析を行ない、その全てにグラフェンと寄生虫が存在することを確認したと書かれているのでしょうか?いいえ、そんなことはありません:グラフェンはどのワクチンにも含まれていないのです。Youngの論文に登場する写真を分析したところ、画像の一部は他の著者によって撮影され、COVID-19のパンデミックやこれらのワクチンの開発以前の時代に遡り、何を表しているのか誤魔化した見出しが付けられていることが判明しました。
2021年8月20日、Youngは自身のウェブサイトdrrobertyoung.com(アーカイブはこちら)に、「走査型電子顕微鏡によるCoV-19ワクチン中のグラフェン 及び寄生虫の検出」という記事を発表しました。その記事には、「第16版」と記されています。2022年7月26日、ACTA Scientific Medical Sciences Journalの2022年8月第6巻第8号に、同じタイトルのレビュー記事(アーカイブはこちら)が掲載されました。Amazon.comの著者紹介ページで、YoungはACTA Scientificの編集委員であることを明記しています。記事の冒頭は以下の通り:
下の画像は、記事執筆時にdrrobertyoung.com(左)とactascientific.com(右)に掲載された記事のタイトルページです。2つの版は同一ではありません。フォーマットが異なり、ウェブサイトの記事の写真が全てActaの記事にあるわけではなく、埋め込まれた動画はどれもジャーナルにあるものではありません。このファクトチェックでは、Lead Storiesは必要に応じて特定の版について注記をします。
下記はLead Storiesが対比して頂く意図で横に並べた画像です(別ウィンドウで大きく表示されます)。左側は、Youngの記事の両版に掲載された無修正の画像のスクリーンショット2枚です。脚注番号は異なりますが、同じ文章で見出しが付けられています:
これは明らかな誤りです。逆画像検索によって、この画像のコピーがresearchgate.netで見つかりました。この画像は、2008年12月7日にNature Nanotechnology誌に掲載された「溶媒熱合成と超音波処理を用いたグラムスケールでのグラフェン作製」という論文の共著者、John A. Stride氏によってアップロードされたものでした。このグラフェン画像は約14年前からオンラインで公開されており、YoungはこれをCOVID-19ワクチンに存在するナノ粒子の画像として表現しています。
➡恐縮ですが、画像は以下をクリックしてご確認下さい。
[↑の画像出典:(2022/09/30 金曜日 18:11:24 UTCに取得)]
左:drrobertyoung.com、actascientific.comの画像のスクリーンショット
右:researchgate.netに掲載のオリジナル画像のスクリーンショット
比較して頂くためにLead Storiesの方で横並べ画像としました。
Lead Storiesは、オーストラリアのシドニーにあるニューサウスウェールズ大学化学学部の教育責任者であるStride氏にYoungの論文のリンクを共有しました。彼は2022年9月30日に電子メールで回答しています:
以下は、Youngのウェブサイトに掲載された記事の中で発見された、誤ったラベルの画像のもう一つの例です。左のパネルの横に並んだ比較写真の上のテキストは次のように読むことが出来ます:
画像の下にある細字の解説の第2文では、左の画像には「血餅に見られるような細胞の変性を示す白い円」がないため、「左」と「右」が入れ替わっているように見えます。以下のような記述が読み取れます:
今回も逆画像検索を行なったところ、この画像と同じものが多数見つかり、中には何年も前のものもありました。そのうちの1枚(右上のパネル)は、Young自身のウェブサイトに掲載されていたものです。 「末期がんから勇気と自己治癒へ」というタイトルの体験談の記事(アーカイブはこちら)に掲載されています。2018年5月13日にphoreveryoung.wordpress.comに掲載された、同じ画像を使ったその記事の更に以前のコピーは、こちらにアーカイブされています。
Inger Harteliusさんは、2011年に末期の転移性肺がんと診断され、化学療法や放射線療法を受けないことを選択したエピソードを語っています。この証言では、彼女がどのように代替療法を探したか、そして、「カリフォルニア州バレーセンターにあるYoung博士のpHミラクルセンター」で、Youngが彼女の目の前でライブと乾燥血液検査を行なったことが記述されています。Harteliusさんは、自分の血液に重金属が多く含まれていると言われたようで、その原因を食生活の中の魚に求めていたようです。
Youngによりますと、2018年、上記の画像はHartelius氏の魚の食事による重金属を示し、2022年、同じ画像は黒い還元型酸化グラフェンまたは水酸化グラフェンの汁中に複数の白い丸い重合したタンパク質の塊がある異常な不健康赤血球血栓を示しているとのことです。
Harteliusは博士と呼び、Youngは雑誌記事とウェブサイト名drrobertyoung.comで博士を自称していますが、証言の下には、一部以下のような注釈が付けられています:
2017年6月29日、サンディエゴ・ユニオン・トリビューン紙は、「ベストセラー『pHミラクル』著者、刑務所に向かう」と報じました。Youngは無免許で医療行為を行なった罪で有罪判決を受け、2017年4月12日、有罪を認めました。司法取引の一環として、Youngは以下の声明に署名しました:
COVIDワクチンのグラフェンに関するYoungの記事の両版に掲載されている、より一般的に再利用されている画像が少なくとも2つあります。これらの画像は、様々なものを説明するためにオンラインで表示されていますが、Lead Storiesはその出所を特定することが出来ませんでした。
健康な血液の写真は、アルカリ性で水和し、酸性で脱水した血液の例として、足湯治療の35分後、PEMF治療後、パソコン作業後のPEMFによる回復、糖尿病の血液とは対照的に綺麗で整った血液として前後の画像として表示されています。画像を回転させたり、切り取ったりすることもありますが、同じ画像を再利用しています。
下の合成画像(画像は別ウィンドウで大きく表示されます)の左側には、4枚のスクリーンショットがあります。2枚は健康な血液を表し、もう1枚(ACTA .pdfの10ページの図26)は、彼が「コロナ効果」「スパイク・プロテイン」と呼んでいるものを示しています。見出しは以下の通り:
➡お手数ですが、クリックして画像をご確認下さい。
画像出典:drrobertyoung.com, actascientific.com 及びspirulina-mikroalga.hu のスクリーンショットを比較評価出来るようにLead Storiesで配置しました(2022/09/30 金曜日 22:02:34 UTCに取得)
右側の緑で囲ったパネルは、2014年にハンガリー語のウェブサイト《spirulina-mikroalga.hu》(アーカイブはこちら)に掲載されたものです。このサイトでは、microalgeaの製品宣伝をしています(翻訳はGoogle翻訳によるものです)。「健康な血液」の画像を紹介する見出しには、以下のように書かれています:
Youngが「水酸化グラフェンとマイクロ波放射」から「コロナ効果」「スパイクプロテイン」と呼んだ画像について、spirulina-mikroalga.huは2014年に以下のように記述しています:
Lead Storiesは、これらの代替見出しが画像の真実を表しているかのように提供しているわけではありません;この画像はCOVIDの流行とワクチン以前に存在したもので、Youngによって再利用され、誤った情報の見出しが付けられていることを示すものです。
Lead Storiesは、ワクチンに含まれるグラフェンに関するいくつかの虚偽の主張を論破しています。COVIDワクチンの成分、噂の歴史、そしてそこから発展した多くの主張がこの記事にまとめられています。