英国のCOVID-19感染後死亡率のデータで、ワクチン接種済みな子が未接種児の303倍というものがありますが、当たり前やん。最も病弱な子供達が最初に予防接種を受けたのですから。
ちょっと言い方悪くなりますが、英国の子供達のワクチン接種においては《他の病気で死ぬ可能性も高い身体の弱い子》を最優先にしました。これは決して間違った判断ではありません。この大前提を忘れないで以下をお読み下さい。
英国のデータでは、ワクチン接種済みの子供達のCOVID-19で死亡する確率は、ワクチン未接種の子供達の最大303倍もあるのですか?はい、その通りです。しかし、生の数字だけ見ても全貌は分かりません。
「この数字は一見正しいように見えますが、...非常に誤解を招きやすいものです。死亡率は、ワクチン接種の際にリスクのある子供達が優先されたため、子供の場合は慎重に解釈する必要があります」と、国家統計局(ONS)はLead Storiesに語っています。「この記事は、その違いがワクチンに起因するものであるかのような言い方をしています。しかし、ワクチン接種キャンペーンの初期には、重篤な既往症有りの子供達だけがワクチンを接種していたため、ワクチンを接種した子供達とそうでない子供達とを比較することは出来ませんでした。」
この主張は、2022年5月23日にThe Exposéが発表した記事(アーカイブはこちら)に、「公式データでは、COVID-19ワクチン接種後に死亡する可能性は、未接種の子供より最大303倍高く、ONSはそれを隠蔽しようとしている」 というタイトルで掲載されています。冒頭は以下の通り:
記事執筆時点では以下のように表示されていました:
記事で引用したONSのデータは、2022年1月1日から2022年3月31日までの期間を対象としています。英国におけるPfizer社のワクチンは、2022年7月に一部の12歳から17歳、2022年2月に一部の5歳から11歳が接種出来るようになったばかりです。
2022年5月25日、Lead Storiesへの電子メールで、ONSは初期の数字、特にCOVIDワクチンを受けている最年少グループの数字ばかりを強調して読みすぎることに注意を促しています:
同じメールで、ONSは、より長くワクチンを受けている10代の若者を観察ことで洞察を得ることが出来ると述べています:
死亡者数の少なさを回避する為に、我々は全てのワクチン接種者と非接種者を比較することが出来ます。その場合、15-19歳では、ワクチン未接種の粗死亡率は1000分の0.15、ワクチン接種者は1000分の0.16で、実際にはあまり差はありません。
10-14歳はワクチン接種が遅かったので差が大きく(未接種0.06/1000、接種0.09/1000)、やはり接種群と非接種群で臨床的に脆弱な人の割合に大きな差があるようです。これは、10-14歳がより多くワクチン接種を受け、ワクチン接種状態に貢献した人年数が増えるにつれて、時間の経過とともに減少すると予想されます。