アルカリ性ダイエットで癌は治りません。

そもそも論として、アルカリ性ダイエット自体が無駄な抵抗であるだけでなく、危険でさえあるダイエットです。お止めになることをお勧めします。

【主張】

  • 「アルカリ性食品」は癌を治すことが出来る。

【一言説明】

  • アルカリ性ダイエットは健康的な食事を奨励するものですが、一部の人々が主張するように、癌を治すことは出来ません。

  • ➡欧米人の場合ですと、普段の食事がカロリーの高い物であり、その対極にある低カロリーな粗食が偶々アルカリ性食というだけです。標準的な日本的食事をしている日本人がわざわざ真似する必要はないです。これは大事なことです。

  • ➡晩飯にステーキ食った後、ワンパイントのアイスクリームを食って、オレオをガリガリ齧りながらテレビ見る民族とは違うのですからwww。

【レビュー】

癌と診断された人は、自分の予後のためになる情報を探そうと躍起になります。しかし、インターネットは、健康を維持するための方法を必死に探している人々のためのいくつかのあまり正確ではないアドバイスと、トリッキーなリソースになることがあります。

最近のFacebookの投稿(削除されている模様)は、そのような誤解を招くカテゴリーに属し、「アルカリ性食品」は、癌のような深刻な痛みと同じくらい曖昧な、多くの病気を癒すことが出来ると主張しています。

この投稿は、フェイスブックのニュースフィードにおける偽ニュースや誤報に対抗する努力の一環として、フラグが立てられたものです。(Facebookとのパートナーシップについてはこちら)

癌の治療や予防に関連して、いわゆるアルカリ性食事療法が話題になることがあります。これは、一部の食品は体に有害な酸をより多く発生させるという理論に基づいています。

癌細胞は酸性の環境で増殖するという研究結果もあることから、特定の食べ物や飲み物を摂取することで体内の酸濃度を変化させ、癌を寄せ付けない環境にするというのが、この食事療法の考え方です。

しかし、いくつかの大きな欠点があります。

MDアンダーソン癌センターによりますと、第一に、酸性環境は癌細胞の成長を助けることを示唆する研究は、皿の中の細胞に頼っています(=ペトリ皿に培養された細胞のレベルで語っていますよねってことです)- 「それらは人間の体内でどのように腫瘍の動作の複雑な性質を表わしてはいません。」
➡ウイルスに効果がある無しを論じる時に、"in vitro" で出た成果なのか "in vivo"で出た成果なのかを曖昧にするなという話で有名になりましたよね。

第二に、「食べたものが血液のpH値を変えることは有り得ません」と上級臨床栄養士のMaria Petzel氏は同センターのウェブサイトで述べています。

カリフォルニア大学サンディエゴ校の栄養学の専門家であるTraci Roberts氏は、同校のウェブサイトで、血液のpHレベルをコントロールするのは肺と腎臓が大きな役割を担っていると述べています。

つまり、食事療法は健康全般を改善し、癌のリスクを下げるのに役立つが、野菜や果物を多く摂取し、水を沢山飲み、砂糖やアルコール、肉、加工食品を控えるなど健康的な食生活を推奨するものであり、投稿が主張するように癌を治すことは出来ない、ということです。

MDアンダーソンによりますと、癌を治すことの出来る食事法や食物は1つもないそうです。しかし、あなたが食べるものは、癌の診断の有無に関わらず、あなたがどのように感じるかに影響を与えることが出来ます。

我々は、アルカリ性の食事が癌を治すことが出来るという主張は #デマ であると評価しています。


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