この映像は(人工的に描かれた物なのに)、2024年の皆既日食が実際にトロントで観測されたものとして公開されました。

トロントのCNタワーがシルエットになる皆既日食の(人工的に描かれた)レンダリング画像が、北米で見られる2024年4月8日の日食の実際の眺めとして、ネット上で誤って公開されていたことが明らかになりました。

この画像は、月が太陽の手前にあり、トロントの高層ビル群に暗い赤色を投げかけている日食を描いています。

ある個人が4月8日、Xでこの画像をキャプション付きでシェアしました: "#Eclipse2024 from the North America: この投稿には47,000以上の「いいね!」が集まりました。

しかしながら、この画像は本物ではなく、AIによって生成されたもので、トロントを拠点とするデジタルクリエイター、Taylor Holm氏が日食の1週間前の4月2日にInstagram上に投稿したものです。

元の投稿のキャプションには「エイプリルフールおめでとう」と書かれています。

コメント欄には、この画像についてHolm氏は「作り物の画像です」とも書いています。

ロイター通信の問い合わせに対し、Holm氏は電子メールで次のように回答しました:「私のInstagramには、実際の日食の1週間以上前に作ったエイプリルフール用のAI画像だとはっきり書いてあります。本物だと思うのは馬鹿げています」

Holm氏は更に、「私の編集した写真が、他の人々によってクレジットも支払いもなく不法に使用されており、これは違法ですが、今のところどうすることも出来ないと思います」と付け加え、「私は、誰かが自分のブランドを宣伝するために私のコンテンツを無料で使用することを許可していません」と述べています。

地元の報道によりますと、トロントは皆既日食の経路から僅か7km(4.35マイル)しか外れていませんが、4月8日の皆既日食の間、その地域は曇っていました

【評定:不適切です】

  • トロントのCNタワーの背後にある皆既日食の画像は、4月8日の皆既日食の1週間前にInstagramにアップロードされた(人工的に描かれた)レンダリング画像です。


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