「意思決定の場を、特権を持った男性が圧倒的多数を占めているのはおかしい」。
毎回 ひとりずつ『 #女性に投票チャレンジ 』のメンバーを紹介する連載『#わたしが女性に投票する理由 』Vol.10。
今回 ご紹介するのは、ユースメンバーのりんさん。石川県出身の10代。大学生。SNS上での発信を担当しています。
Q : あなたが「女性政治家を増やしたい!」と思うのはなぜですか?
私や、私の大切な人の声がちゃんと政治に届いてほしいと思うからです。
ジェンダー平等政策が進めば、今の政治の偏った意思決定層を多様にしていけると思います。政治の場を「女性も男性も対等にいられる場」にすることを歯切りに、もっと多様な人が意思決定の場にいられるようになることが1番大切だと思います!
Q : そのように思ったきっかけは?
地元の市長選で女性候補者を応援したが…
地元の金沢市で2022年3月に行われた市長選挙で女性候補者を応援したことがきっかけです。
同年代の友達を誘って、ユースチームを作り、選挙事務所で選挙ボランティアをしました。うるさいただの迷惑な車と思っていた街宣車に乗ったり、迷惑なチラシと思っていた選挙ビラのポスティングをしたり、友達に「選挙あるよ!」と言ってみたり、はじめて、投開票の速報を心待ちにしてみたりしました。
選挙は出るだけでも莫大なお金がかかるし、平日昼に時間に余裕がある人が周りにいてくれなければ人員不足にもなってしまいます。選挙に関わることのできる人は本当に限られているということに気づきました。
どれだけ素敵で、どれだけこの人が当選してくれれば変わる!という希望を持てたとしても、結局、地盤、看板、カバンがある人しか「勝てる選挙」ができないし、これらの強い人しか意思決定の場にはいけないのだなと思いました。
偏向的な政治の場を目の当たりに…
自民党の茂木幹事長との意見交換会に参加した時にも同じことを感じました。
明らかに私が普段、生活しているところとは違う、年齢層の高い男性しかいない空間、女性は一歩引いてニコニコしていなければいけない空間、ただの女子大生の私にとっては本当に異質で、怖くて、窮屈な空間でした。
いわゆる「一般庶民」な私の声は届かないし、私のことは見えていないのだろうし、相手にもされないのだなと思いました。
意思決定の場を、特権を持った男性が圧倒的多数を占めているのはおかしいと思います。政治は特権を持った男性だけが恩恵を受けるものではないし、私や私の大切な人の生活、全国民の生活を決めるものです。
誰もが関係していて、影響をモロに受けるのに、それを決める人が偏っていては、やはり限界があります。
このまま何もしなかったら、これは連鎖してしまうと思います。ポジティブアクションを起こさないと、いつまで経っても、変えられないほど、強力な仕組みになってしまっているのだと思います。
Q : 最後に、参議院選を控えた世の中へ、メッセージをお願いします!
なにかを変えられるなんてありえない?
「私なんかが声を上げても、投票しても、届かないんじゃないか、どうせ何も変わらないし、どの政党も同じなんだろう」と思っていました。 知ろうとしなければ知り得なかったこともたくさんあります。
『 #女性に投票チャレンジ 』のコンテンツを作るために、いろんなことを調べていると、「こんな国で生きていきたくないよ…将来が不安すぎるよ…」と思うことがよくあります。やっと、自分の生活や、自分が普段感じる生きづらさが、政治に直結していると実感を持つことができました。たった今も、これからも、損はしたくないし、生きづらさを感じたくないです。私の将来のことを今の国会にいる人だけで決めてほしくないです。
それでも諦めたくない…!
でも、もしかしたら変えられるんじゃないかなと思わせてくれる人が周りにいてくれるおかげで、ちょっとでもいいから、声をあげ続けてみようかなと思えます。そして、自分の持っているパワー:選挙権はしっかりと責任を持って、重みを感じて使っていきたいと思います。
私は、諦めたくないです。
若い「のに」政治のことを考えていて偉いね、とよく言われるのですが、若い「から」考えなきゃいけないんじゃないかなと思います。政治のことを考えずに、ただ毎日を楽しむことだってできます。でも、投票に行かない、声をあげないということは、今ある不都合に加担していることになってしまうと思います。
ありがたいことに、私には意思決定層を変えることのできる強力なパワー:選挙権があります。これを読んでくれているみなさんと一緒に「私たちもパワーを持っている、世の中は変わってきている」ということを意思決定の場にいる人たち、そして、これから行く人たちに気づいてもらうことから、始めていきたいです。
参院選で、ちょっとずつ、いい方向に変えていけると信じたいです。
りんさんの経験。感じたこと。聞いていて、「うんうん、そうだよね」と共感して泣けてきました。それでも、「投票に行かない、声をあげないこと」≒「今ある不都合に加担していること」になってしまう、と再び立ち上がる強さ。コミットします!
明日も『 #わたしが女性に投票する理由 』Vol. 11 にて胸アツなメンバーのメッセージをお届けします。乞うご期待を!