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年間テーマは「価値のSHINKA~深化・進化・真価・新化~」、F’s Group『WINNER’S FORUM 2021』を開催

 美容ディーラーの(株)フジシン(遠藤一徳社長)を中心に構成されるフジシングループは、例年、取引サロン経営者および幹部を対象に主催している「ウィナーズフォーラム」を、今年はオンラインライブ配信の形式とし、2月9日(火)13時30分より開催。昨年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で同イベントは中止されているため、2年ぶりの開催となる。

 冒頭、あいさつに立った遠藤社長は、今もなお新型コロナ禍の影響を受ける取引サロンを気遣いつつ、日頃の謝意を述べた後、「サロンを取り巻く環境が大きく変化している」と説明。具体的な環境変化として、①顧客の近隣消費傾向(小商圏化)、②顧客の来店周期の長期化、③短時間での営業、④SNSをはじめとするデジタル化の波、⑤店販のEC化、⑥厳しい採用状況と人材難、⑦働き方改革、多様化する働き方、の7つを挙げ、「それぞれにおいて対応が求められている」と指摘した。

 こうした状況から、同グループは2021年の年間テーマを「価値のSHINKA~深化・進化・真価・新化~」と設定。顧客満足を引き出すため、コアコンピタンスをより深める「深化」、(現状のサービスに)さらに磨きをかけ、新たな価値を創造する「進化」、美容の真価を発揮する「真価」、ニューノーマル時代に適応する新たな価値提供としての「新化」という4つのSHINKAを軸に、サロンの価値づくり・価値磨きをサポートしていくという。

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4つの「SHINKA」と2021年の計画について語る遠藤一徳社長。

 続けて遠藤社長は、同グループの具体的な活動計画についても以下の通り説明。

①価値のSHINKAのための共育(教育)
■リアルとデジタルを併用した、以下3つの方法で新しい共育を提供。
・会場での集合講習
・動画によるライブ配信
・撮影・収録動画のオンデマンド配信

■Japan Cup 2021
フォト・動画投稿によるオンライン予選を経て、本選はリアル(会場での競技)とデジタル配信にて実施する計画。詳細は後日案内予定。

■サロンアドバイザー共育活動
同グループ社員がサロンのアドバイザーとして経営をサポートする。
(例/年間計画作成のお手伝い、カルテ管理法、スタイリスト別カリキュラム作成…など)

②商品・メニュー提案
多数そろえた取り扱いブランドの中から、高付加価値カラーメニュー・ヘアケアメニュー、オーガニックメニューなど、各サロンのニーズに合った商材を厳選し、提案する。

③デジタル化への取り組み
・デジタル共育コンテンツ
・デジタル情報発信(ウェブサイトリニューアル、SNS)
・B to B(材料発注ウェブ)
・B to B to C(サロン顧客用クローズドECサイト/FORS※)

※FORS(フォース)…サロン専用の顧客用オンラインショップ。商品はフジシングループ倉庫からお客さまへ直接お届け。

④空間価値の提供
2019年にリニューアルオープンした東京・青山のFASTA(ファスタ)スタジオをはじめとする、各地のスタジオを美容師の活動の場として提供する。

 最後に、新型コロナ終息への願いを込めて、「来年はぜひ京王プラザでお会いしましょう」と結んだ。

 講演には、ジャパンブルーコンサルティング(株)代表取締役の成田直人氏が登壇。「コロナ禍にこそ、選ばれるサロンづくり~集めるから集まるお店へ~」をテーマに、Googleマイビジネスの口コミを活用した集客方法について事例を挙げながら詳しく解説した。

 また、自身が指針とする「自責と他責」に触れ、「新型コロナ禍のように自分でコントロールできないことは捨てる。『4つのSHINKA』を究め、自分でコントロールできることを積み上げていきましょう」と視聴者たちを励ました。

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「コロナ禍で集客の柱となるのは『口コミ』」と成田直人氏。
Googleマップを活用した口コミ収集のメリットとその方法を解説。

 なお、このイベントは当日の19時~21時15分まで、アーカイブ配信された。