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Amazonが理美容向けECサイト「プロフェッショナル・ビューティーストア」を日本でもオープンへ。オンラインで記者説明会。

 アマゾンジャパン(合同)は、同社が展開する法人・個人事業者向けEC(コマース)サイト「Amazon」ビジネスにおいて、理美容業界に参入することを今年6月に発表。理美容室・師向けECサイト「プロフェッショナル・ビューティーストア」を国内(アメリカでは7月に開設)でオープンするに当たり、10月19日(月)午前11時より、「理美容業界に特化した新しい取り組みに関する記者説明会」をオンラインライブで開いた。

 説明会ではまず、同社Amazonビジネス事業本部の石橋憲人事業本部長が、Amazonの取り組みと、法人および個人事業主向けのECサイト「Amazonビジネス」の概況について説明。企業における商品調達・購買活動をサイトの活用によってシステム化することにより、時間や資金面での大幅なコスト削減に結び付き、従業員の残業時間減少など、働き方改革に対する成果を発揮することを示唆した。

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 石橋本部長は、2017年より開始した日本における「Amazonビジネス」の変遷について、「企業のニーズに応えながら、数多くの機能を追加してきた」と述べてその要所を紹介。今年5月には、医療機関・従事者を対象とした「新型コロナウイルス感染症対策特設ストア」を開設したことにも言及した上で、業種に特化したECサイトの有効性を唱え、理美容室・理美容師向けの「プロフェッショナル・ビューティーストア」も、多くのニーズに応えられるとの自信を覗かせた。

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 引き続き石橋本部長は、「プロフェッショナル・ビューティーストア」のサイト画面を紹介しながら、ページへの入室方法や登録の仕方などを説明。現在、10月中のオープンに向けて準備を進めているという。ユーザー登録は「Amazonビジネス」のアカウントを取得すると同時に、店舗であれば、開業の証明書類、理美容師であれば免許取得の証明書類の提出など審査を経て、最速であれば1営業日、長くて5日以内と想定されている。
 サイト内での商品検索は、パーマ剤、ヘアカラー剤、シャンプー&トリートメントなど、「カテゴリ別」、または「メーカー別」で求める商品が一覧で表示される。

商品全部

 サイト上の出品商品は、一部、メーカーからAmazonの直売以外は、基本的に販売事業者(代理店)が出店する。サイトの申請フォームに事業者情報、商品情報、出品スケジュールを打ち込んで送信すると、後日、Amazonの担当者から連絡が入り、認証を経て、出品業者としてのアカウントが付与される。現時点では、メーカー数百社、数千種類にのぼる商品が出品される見込みだ。

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写真左は石橋憲人本部長、右は北尾悠樹事業部長

 その後、同社消費財事業本部ビューティー事業部の北尾悠樹事業部長が、ユーザーとなる理美容室関係者、および販売事業者のコメントを発表。理美容店側からは「最低発注金額があるため、ちょっとだけ欲しい時に発注を見送ることがあった」「ディーラーに1本だけ注文するのは気が引ける」との声が上がっており、販売事業者も、ECへの移行は時代の流れとして受け止めており、「コロナ禍の複雑な環境下、オフラインからオンラインへの業務形態の変更は最重要課題」としている現状に触れ、美容業界の店舗経営の構成も交えながら、サイトに対する期待度の高さをアピールした。
 質疑応答において、メーカー・ディーラー間における販売ルールや中間マージンについて指摘する質問が上がったが、北尾事業部長は、あくまでも販売事業者に出品の場を提供するサービスであり、メーカー・ディーラー間の契約には関与しないと、同社の立ち位置を含めて回答した。