![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153862967/rectangle_large_type_2_bd857efa9ca1f28992934f7c6a6338f0.jpeg?width=1200)
Hey!Say!JUMPはJヲタの「実家」になれるかもしれない
先日Netflixで配信が開始された「WE ARE! Let's get the party STARTO!!」を見て、これまで下書きに溜めていたHey!Say!JUMPへの思いを公開しようと決心し、重い腰を上げた。
Hey!Say!JUMPについてのnoteを公開できなかった理由はひとつ、書きたいことが多すぎるからだ。メンバーの紹介も、知ってほしい魅力・悔しかったこと、コンサートレポート・・・あげたいことは山ほどあるけど、まとめ切れる自信がない。それくらい、17年間私にとって当たり前にあって、なお大事にし続けているグループである。
そんなHey!Say!JUMPを一言で今、紹介するとしたら「実家」のようなグループだ、ということを今日は書いてみようと思う。
あの頃の事務所の曲が、コンサートが、空気が大好きだった人の「実家」になれるグループ
今のHey!Say!JUMP(以下JUMP)を一言で初見の方に紹介する時、私は上記の言葉をよく用いる。
話すより見るが早し、お時間のある方は、先日Netflixで配信が開始されたWE AREを見てほしい。
事務所一新しての節目のコンサート、1曲目を飾ったのは、JUMPの「White Love」だった。
ストリングスやベルが主軸の「冬のラブソング」感満載のバックトラックに、「たった一つだけ願いが叶うのならば君がほしいよ」なんてデロデロに甘い歌詞、MV当時9人の群舞まで(出だしがハートなんて・・・甘い・・・)、王道アイドルソングの極みのような歌である。
同コンサートの1曲目にこの曲が選ばれた理由は語られていないものの、XなどSNSを見ていると「こういう曲やっぱり最高」という他グループ推しの方の嬉しいポストも数多く見られた。
WE AREコンの話をもう少しだけ。そのほかJUMPは下記2曲を披露した。
BANGER NIGHT
→BTSなどのコレオでも知られるソン・ソンドゥク氏の振り付けで、後輩Jrなどもたくさん披露してくれている話を耳にする。これも他グループの方がいいなーーーと言ってくれる機会が多い曲だ。
DEAR MY LOVER
→山田涼介さんが出演したドラマ「王様に捧ぐ薬指」の主題歌。
これは本当に、どんな事務所オタク、ひいては他界隈のオタクにですら「あれ好き!!!」と言ってもらえる曲だ。(私の友達はこの曲をコンサートで聴きたいがためにFCに入った。)
どちらもここ6年くらいの曲(ディアマイに関しては去年の曲)だが、この「かっこいい」と「可愛い」が交互にくる、アイドルオタクとしては最上の”ととのい”を与えてくれるところも、アイドルファンからしたらたまらないポイントだと思う。
WE AREにこれらの楽曲を引っ提げて登場したJUMPには、SNS上や、私の友達からも「ずっとアイドルしててすごい」「キラキラしてた」など嬉しい言葉をたくさんもらった。
その言葉を目にしてなお、
・これからのJUMPは、キラキラしたあの事務所が大好きだった人(今も大好きな人)
・ひいては少し主語が大きすぎるがアイドルが大好きな人
にとって、「やっぱり見ると落ち着く、これだと思える、実家のような存在」になっていくのではと感じたのである。
実家たる所以は、「なんでもやってみた」軌跡
Hey !Say!JUMPの持つ「アイドルオタクの実家感」について簡単にまとめてお話をしてきたが、ここからは実家たる所以について少し、ファン目線を交えながらお話しようと思う。
私は、JUMPが実家たる所以は、”アイドルがやっていそうなことを大体やってきたから”だと考える。かっこいいも、可愛いも、面白いも、トンチキも、バラードも・・・数多いるアイドルが通ってきた様々な道をHey!Say!JUMPも大体は通ってきた。
近年のアイドルにおいては、数年前にもましてグループの「コンセプト」が強く求められるようになったように感じる。コンセプチュアルな作品を出すK-POPの文化もあるだろう、新しく生まれるグループも、一目見て「カッコよさ」「かわいさ」「ヤンチャ感」・・・何を売りにしたグループなのかわかるグループが増えてきたように思う。
Hey !Say!JUMPの場合はというと、結成当初は「売れていた同年代くらいのジュニアを集めたグループ」の他には正直何もなかった。別のグループにいた14歳から18歳までの中高生が最年少デビュー!と突然集められ、3日でデビュー曲を覚え、横浜でお披露目をしたあの日を今でも鮮明に覚えている。
今でこそ若い世代でも、「こうしたい!」が形になりやすい時代だが、当時のJUMPは、大人たちの言うことを聞く、聞き分けのいい子供達だったように思う。
例えば、これを読んでいる皆さんの思春期を思い返して欲しい。
かっこいい年上のお姉さんやお兄さんに憧れて背伸びしたファッションをした日、
「自分はもしかしてダサい..?」と不安になった日、
大人扱いをされたいのに子供扱いをされた日、
周りの評価が気になっていつもと違う言動をしてしまった日..
そんな日があったのではないだろうか。
私はアイドルグループにも同様の思春期があると思っている。そして、JUMPの場合はまさしく本人たちの思春期と、グループとしての思春期がリンクしていたと考えている。
彼らがかっこいい曲をやりたい!と思う時期には、たくさん風変わりな曲(所謂、トンチキソング)をもらい、先輩みたいにかっこよくて豪華な衣装を着たい!と思う時期にモジモジくんみたいな衣装を着させられることだってあった。
モジモジくん衣装にワッペンを貼って、MCにて「みんなでワッペンつけたんです〜!注目してください!」という彼らに、当時は心が痛んだ。本当はかっこいい曲やりたいだろうな・・・なんて、勝手に心配したりもした。ファンにすら「だせぇw」と笑われるなかで、当時の本人たちからそんな言葉を聞いたことはなかったように思う。本当に謙虚で素直な人たちだった。
そんな事務所の要望にもがく「アイドル思春期」を経て、Hey!Say!JUMPも7.8年目ごろから「やりたい!」を形にできるようになった。
「やりたい!」ができるようになると、先述の通りグループにはカラーやコンセプトがより明確につく。メッセージ性の強い楽曲が多いグループもあれば、ダンスに力を入れたいグループ、歌唱力を遺憾無く披露できる楽曲が多いグループ、かっこいいを全面に押し出したグループ.... やっとJUMPもJUMPのやりたいことができるようになってきた!と当時はワクワクした。
では、Hey!Say!JUMPのやりたい!はどの方向に向かったのか?その結論が先述の通り、大体全部やる。だった。
ダンスを頑張った年もあるし、ミディアムバラードシングルを出してくれたこともあるし、おしゃれな楽曲だって増えた。でも絶対に、デビューしたころのキラキラさも保ち続けていた。
アイドル思春期に培った、キラキラしてフレッシュなアイドルらしさを胸に、子供心を忘れない大人のようなグループになった。
だからこそ、今彼らを知った人でも、「わぁ、私が好きだった事務所の空気がある」「キラキラしてる」と思えるのではないだろうか。
そんな彼らがこれから向かう先
そんな彼らも、20周年、願わくはその先を目指して動き出した。
17周年の節目の日に発売する楽曲は「UMP」
この曲は、歌詞に旧事務所名が入っている彼らのデビュー曲「Ultra Music Power」が封印状態になってしまったことから生まれた曲だ。(先日WEST.の10周年にお邪魔したが、あんな形でUltra Music Powerが聴けることはもうないのかと思うと、本当に悲しくなった。)
そんなメンバーとしても断腸の思いで封印した、ファンにとっても悲しい曲となってしまったデビュー曲をまた作り上げるような思いで、頭文字をとって名付けられた新シングル、「UMP」。
MVの合間に過去のMV映像が入っていたり、サビの振り付けや歌詞の節々に「Ultra Music Power」の振り付けや歌詞が入っていたり、間奏のメロディーに「Ultra Music Power」のメロディーが入っていたり•••「新生UMP」として、ファンから見るとたまらない演出が盛りだくさんだ。
曲としても疾走感に溢れていて、語りかけるようなラップパートに始まり、メッセージ性の強い歌詞が並んでいて、普通に歌としてもかっこいい。
正直男性アイドルグループの中では、ありえないだろ?!と思うくらい高いキーで歌う様子も、心から振り絞るような声で、グッとくるものがある。(多分いつものJUMPよりもさらにもう1つ振り絞ってるくらいのキーだと思う)
このnoteに出会った、JUMPについてこれからもっと知って行くであろう方々は、ぜひ先述のストーリーも踏まえて、曲を聴いてみてほしい。
「上がった日下がった日も歴史じゃないか」
「切ない痛みも超えてきただろう?」
自分たちに言い聞かせるように、ファンに言い聞かせるように、そう届けてくれる久々のノンタイアップのシングルが、18年前にグループがお披露目された9月24日に発売される。
ぜひYouTubeで、歌番組で、たくさん聴いてほしい。
もしいいな、と思ったらあわよくばCDを手に取ってみてほしい。
これからも彼らは、自分たちの幸せな歴史も、苦い記憶も全て抱きしめ、彼ららしいペースで成長を続けてくれるのだと思う。
そして冒頭の話に戻すと、彼らはこれからも「やっぱりいいね」と言われる実家のようなグループになって行くのでは、と思っている。いつでも誰でもオタクの実家のようなコンサートにきてほしいし、私はこれからも実家暮らしを続けるつもりだ。
コンサートに来たら、初めて聴いた曲でも、「なんだか懐かしい」ような、「あの時を思い出す」ような、でも新しいような、そんな気持ちになれるのではないだろうか。
「間違ってないさ、正解に変えて行くんだ」
この歌詞通り、どんな道も自分たちの色に染め上げていった彼らのこれからが、もっと輝かしいものになるよう祈っている。
私が好きになった人が、Hey !Say!JUMPになってくれてよかった。
これからもよろしくね。