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文系→エンジニア→COO! ヘルステックスタートアップ・ジョサンシーズを支える異色のキャリア
最近スタートアップ界隈で噂になりつつあるジョサンシーズ、どんなメンバーが働いているのか?どんな想いで取り組んでいるのか?そんな疑問にお答えするべく、チームメンバーのインタビューをお届けしています。
ジョサンシーズを伴走しているVCの大柴さんに、チームの魅力を深掘りするインタビューを実施していただきました。
今回は、CEO渡邊の右腕として活躍するCOO・中陽子(なか ようこ)にフォーカス。
ジョサンシーズの中核を担う中ですが、普段はあまり表に出る機会が少ない存在。今回は、大柴さんが彼女のキャリアに迫り、メガベンチャーからスタートアップのジョサンシーズに参画した経緯や、実際にジョサンシーズで働いてみてのリアルな感想をじっくりと聞いてくださいました。
ジョサンシーズでは名前呼びが主流ですので、ここからは親みをこめて"陽子"と表記いたします。
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大柴:立ち上げ期から長年代表の(渡邊)愛子さんをサポートされてきたCOOの中陽子さんにお話をうかがっていこうと思います。オンラインでの定例MTGでは1年くらい顔を合わせていますが、実際にお会いするのは初めてですね(笑)。よろしくお願いします。
陽子:お願いします(笑)。
大柴:まずはこれまでの経歴というか、どういう流れでジョサンシーズに加わることになったのか、そのあたりをお聞きしていければと思っていますが、新卒ではIBMでしたっけ?
陽子:はい、新卒でIBMに就職しました。大学では外国語を勉強していて、生粋の文系だったんです。大学時代にアメリカに留学した影響もあって、海外の人と一緒に仕事したい、海外赴任などもしてみたい、という希望がありました。
それで就活してたんですが、イベントでIBMの女性の方が話していて「かっこいいな」って思ったんです。それに手に職を持った方がいいなという気持ちもあって、エンジニアもありかもなと。
大柴:プログラムも言語ですからね(笑)。外国語みたいなもんです。
陽子:でもエンジニアのことを全くわかってなくて、いろいろ話を聞いてみると、文系でもエンジニアになれるらしいことを知りました。
何かを構築することは楽しそうだし、エンジニア良いなと。それでIBMに就職することにしました。
大柴:IBMではどんな業務をされていたんですか?
陽子:構築をしたかったのですが、配属されたのはセキュリティの部門でした。そこではセキュリティが犯された時にはどんなことが起きるのか、どのように対処するのかなど、様々なストーリーを学べました。
セキュリティは他の部門と連携しなければいけないので、必然的に部門を越えて議論しなければいけないんです。その過程でセキュリティ以外の知識もつきましたし、各プロジェクトのトップのような方々とも話す機会があったので良い経験になりました。偉い人と話す度胸もつきましたね。
大柴:どのくらいIBMでは働かれたんですか?
陽子:6年くらいですかね。IBMでは学びはとても多かったんですけど、私が本来やりたいことは「何かを作る」ことなんです。学生時代、学祭などでみんなと協力していろんなものを作り上げていて、そういうことが好きだったんです。「私、最近作れてないなぁ」とふと思ったんですよ。それともう一つ大きな要因としては結婚です。
最初から「愛子のペース」
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陽子:結婚を機に自ずとライフプランを考えた時、方向転換するならこのタイミングかなと。色々考えた結果、「エンジニアとしての経験を活かしつつ、事業を作ることができる環境」に行きたいなと思って転職活動を始めました。
でも最初はセキュリティエンジニアの案件ばかりが紹介されてくるんで、エージェントさんに「私はエンジニアをしたくないです」と宣言して、エンジニア以外の求人を持ってきてもらうようにお願いしました。そして巡り合ったのがリクルートです。
大柴:リクルート以外にも候補はたくさんあったかなと思うのですが、なぜリクルートを選ばれたのですか?
陽子:社内の方々とも話す機会があって、解像度が上がった結果、他の会社よりもリクルートならば事業を作ることに自分が携われる感じがしたんです。それでリクルートに転職することを決めました。リクルートでは新規事業を担当したり楽しくやりがいある毎日を送ることができました。
大柴:IBMとはカルチャーが全然違ったと思うんですが、実際どうでした?
陽子:カルチャーショックでした(笑)。カジュアルな服装だし、ニックネームで呼び合うしで最初は戸惑いましたが、すぐに慣れました。IBMはシーンと静かでしたが、リクルートはみんなしゃべってて賑やかなんですよ。でもその方が気軽に相談できるので良かったです。
大柴:今日、初めてジョサンシーズのオフィスに来たんですけど、(想像はしてたけど)賑やかですよね(笑)。これはリクルートのカルチャーを踏襲してるのですかね?(笑)
陽子:そうかもしれないですね(笑)。
大柴:まぁ主に騒いでるのは愛子さんなんですけどね(笑)。その流れで陽子さんと愛子さんの出会いのあたりを聞いていこうかなと。初めて会ったのはどの時期ですか?
陽子:2022年の1月だったかなと思います。「Holland Village Private Community」というオンラインコミュニティで愛子さんが取り上げられていて、そこに書かれていたストーリーが刺さりまして。
すごく共感したので、コメントしたら、すぐに愛子さんから「すぐに話たいです!!!」ってリアクションがあって。オンラインで一度話したんですが、その場で次回オフラインで会う約束をさせられました。
ずっと愛子さんのペースです(笑)。元気でパワフルで押しが強い。それが第一印象ですかね。
愛子さんは私を絶対的に信頼して、頼りにしてくれる
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大柴:その頃はリクルートで働かれてる時ですよね。
陽子:そうです。(下の子の)育休の時でした。愛子さんの理念にも共感してたし、事業も興味があったので、ひとまず「育休中はお手伝いできそうです」とお伝えしました。ジョサンシーズに資金的な余裕は全く無い頃だったのでボランティアでお手伝いしていました。
当初は育休期間が終わったらリクルートに復帰する予定でしたが、たまたま保育園の申請に落ちてしまって、育休が延長したんです。ちょうどその頃、上の子の受験も考えていて、いろいろ悩んでいました。
このまま復帰しても時間のコントロールは難しい。それならば成果にコミットして、ある程度フレキシブルに働けるジョサンシーズの方が良いのではないか?そんなことも考えたりしていました。
最終的な結論としては、育休期間終了とともにリクルートを退職することにしました。
大柴:けどその頃のジョサンシーズってお金無いですよね。
陽子:そうなんです。引き続きボランティアとして関わり続けました。
大柴:そのモチベーションって何だったんですか?
陽子:本当のゼロから事業に関われるってのは無いし、その経験はとてつもなく大きな経験になるなと思ったんです。リクルートや他の会社では味わうことができない。そんな気がしたんです。でも夫からすると「いつまでボランティアやるの?」と不安だったみたいで。
大柴:そうですよね。
陽子:夫は基本的に応援はしてくれてました。でもキャリア面や経済的な面などの不安要素を感じるのは理解できたので、一応他の企業の面接にも行ったりしました。でもワクワクしなかったんですよね。ジョサンシーズの方がワクワクする。圧倒的に楽しい。ここは本能に従って、ジョサンシーズに関わり続けることを選択しました。
大柴:とは言え、なかなかできない決断だよなーとは思います。
陽子:ジョサンシーズに関わり始めて一番苦しい時期だった気がしています。でも愛子さんは私を絶対的に信頼して、頼りにしてくれる。他に同じような環境は絶対無いなって。
大柴:いやぁ、素晴らしい関係ですね。愛子さんだけじゃなく、陽子さんがいることも投資実行の要素になったし、2人がいるからジョサンシーズは成り立ってるよなと感じます。
陽子:お互い個性は違うし、補完関係なのは実感しています。愛子さんは(昔に比べたら改善されたけど)モノゴトの整理整頓が苦手。私はそれは得意です。でも成功したい、成長したいという欲求であったり、お互いの環境、状況を理解した上でポジティブにベストを目指す姿勢などは共通しています。良い関係性、良い環境だと思います。
大柴:そうですね、そう思います。ちなみにボランティアじゃなくなったのはいつくらいですか?
陽子:前回の調達後です。
大柴:1年半くらいはボランティアで関わってたってことですよね...すごいです。
陽子:会社は常にお金が無い状態で痺れましたね。これがスタートアップかと。でもメンバーみんな不安ではなかったんです。愛子さんが「絶対にここまでに調達する!!」と宣言してて、みんなもそれを信じてる。みんなポジティブだし、みんな愛子さんを信頼してるんです。
「神様」のような助産師さんに助けられたことが「原体験」
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大柴:少し話は変わるのですが「助産師」って職業を陽子さんは知ってました?
陽子:職種は知っていたけど、何をする人なのかは正直わかっていなかったです。で、実際自分の出産の時に助産師さんもいて「神様だな」って思いました。
大柴:(笑)。さっき後藤さんにも同じ質問したんだけど、後藤さんも「神様」って言ってました。なんか示し合わせてました??(笑)。
陽子:いや、そういうのは全然無いですけど(笑)。けれど、本当に神様のような存在で、生まれる直前まで見てくれて、生まれたあともずっと寄り添ってくれる。精神的にしんどかったけど、助産師さんがいたことで乗り越えられました。まさに心の支えでした。夜泣きの時もすごい励ましてくれたり、赤ちゃんの世話のコツをいろいろ教えてくれました。本当に助けられたんです。いわゆるこれが「原体験」です。
大柴:妊婦さんにとって助産師さんってすごく重要な存在なんですね。2人が2人とも「神様」って言うくらいなんだから。
陽子:今仕事でたくさんの助産師さんと関わる機会がありますが、皆さんそろって勉強熱心なんですよ。いろんな資格を取得したり、自己研鑽を続けてる方が多い。本当にプロだなと感じます。
助産師さんのプロフェッショナルな姿に感動
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大柴:いま陽子さんは新規事業として「潜在助産師」の再雇用を目指した新しい人材サービス『she’s path(シーズパス)』の立ち上げを頑張っていると思うのですが、新規事業立ち上げのエピソードなどをお聞かせください。
陽子:有料職業紹介免許の取得であったり、法律的な確認、整備などプロダクト以外の部分のボリュームが多くて大変でした。関係各所に確認しながら慎重に進めていく必要があるので、神経を使いました。でもとても大事なことですし、丁寧にやらなければいけない。かつて携わっていたセキュリティエンジニアの時の経験も活きた気がします。
大柴:どんなに良いサービスでも裏側がボロボロだとダメですからね。それ以外ではどうですか?
陽子:サービスを試験運用した時ですが、稼働される助産師さんに同行して実際の現場を見に行ったんです。
スポットで稼働されても助産師さんはある程度機能するという仮説を持って作られたサービスではありますが、本当に機能するのか不安な部分もありました。でもそれは杞憂に終わりました。
スポットで来た感が全く無く、全ての業務を完璧にこなす助産師さんの姿を見て感動しました。本当にプロなんだなって感じさせられました。想像以上でした。産院からの評価も満点でした。
改めて、この『she’s path』は良いサービスだなと思いましたし、世の中にとって有意義なサービスになることを確信しました。すごく嬉しかったです。
ポジティブで成果に向き合う人と一緒に働きたい
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大柴:ジョサンシーズでは、いまは3つの産後ケア事業がありますが、それぞれをもっと伸ばすとともに、新たな事業もどんどん立ち上げていくのかなと思ってます。陽子さんのキャパもそろそろ、いや、だいぶ前からパツパツだとは思うんですよ。
陽子:みんなパツパツですね(笑)。
大柴:一刻も早く人員強化しないといけないので、これを読んで共感した方はぜひジョサンシーズの採用ページをご覧いただきたいのですが、陽子さんから「どんな人と働きたいか」を最後に教えてもらえますか?
陽子:以下の5つの項目をわたしたちは大事にしてます。
Be Positive:あらゆる物事をポジティブにとらえる。ポジティブマインドが事業を加速させる
Be Professional:自らの成果に責任をもつ。自分の成果を受け取る相手を常に意識する
Be Proactive:自ら先を考えて行動をする。未知のものを知ろうとする
Be Open:自己開示する。抱え込まず、発信する
Be Caring:隣で働く同僚、会社のメンバーを知り、尊重する。助けあう
組織の心理的安全を維持しつつも、それぞれが責任持って成果に向き合う。そんなカルチャーですので、それにふさわしい方々と一緒に働きたいなと思ってます。とにかくほとんど全てのポジションの人が足りないので、ぜひお願いします!
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