今すぐ学べる「プロ野球選手の心・技・体」。
今回のテーマはサロンメンバーから「プロ野球選手の話題もして欲しい」という要望をいただいたので、僕の取材経験をもとにプロ野球選手の育成につながる話をしていきたいと思います。題してプロ野球選手の「プロ野球選手の心・技・体」です
第1回 中田翔は○が○○人
最近の報道を見ていて世間は勝手だなと思うことがあります。
それは巨人・中田翔選手の報道についてです。
去年、彼は暴力事件を起こしました。
チーム内のちょっとしたいざこざであったと思いますが、そこが問題視され、彼は謹慎処分。のちにトレードに出されました。
チーム内を混乱させたことの責任は重大です。球団の決定に関しては致し方ないことでしょうが、当時の報道と言ったら、中田翔は悪人扱い。殺害事件の容疑者みたいに、みんな叩きまくっていました。
暴力は誉められたものではありませんし、チームを混乱させたこととは悪いことであると思いますが、あまりに一方的すぎると思いました。当然、大事なことは彼が反省するかどうかでもありますけれども。
ところが今は中田翔が結果を残す度に「いい人」が語られています。日本ハムと交流戦で戦った時には、日本ハムの選手が中田翔を囲んだり、ヒーローインタビューでは師弟関係にあった杉谷拳士とやりとりがstoryとして語られていたり。
彼の人格の評判が回復することはいいことなのですが、一体、報道はどうなっているのだろうかとそのご都合主義には呆れるばかりです。
僕は高校の入学当初から彼の取材をしてきました。
衝撃的でした。本当に1年生なのかと。
ピッチングについてが最初の印象でした。
一方、入学直後からの評判もあれこれありました。
「えげつないやつが大阪桐蔭に入ったらしい」
「打って清原、投げて松坂の怪物」
「問題児が大阪桐蔭に入った。また(桐蔭は)不祥事を起こす」
「何でもいい選手を取ると仇になる。西谷は失敗したな」
本当に噂だらけでした。
悪い噂を流したのは、高校野球の名監督たちです。
広島や四国の方々です。
自分達も必死に取りにいっていたのに、来てくれないとなると「俺たちは取らなかった」と豪語しはじめる。高校野球の嫌なところですね。中田の中学の先輩が四国の縦縞にはいて、何度も勧誘の電話をかけていたそうですが。
そんな入学直後でしたが、後にわかったことは筋金入りのワルだった。
これは僕が週刊誌のインタビューを受けたときに知ったことでもあるのですが、中学時代に暴力事件を起こしていて保護師の指導も受けています。
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