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甲子園コラム 第3日目「カナノウ旋風の『明』と『暗』


8月10日土曜日の配信を始めたいと思います。
さて、高校野球は昨日で3日目が終わりました。3回目が終わったっていうことは、今年、試験運用していた2部制が終わりました。今日から平常に戻るんですよね。2部制をやった感想としては僕は続けていっていいような気がします。僕の体はボロボロになりますけど、非常に暑い中の試合は避けるというのは非常にいいしね。何より時間があけられることによって、時間が約束される人たちが生まれるんすよね。


時間が開いたことによって、要は、この時間からやりますっていうのが決まるじゃないですか。その人たちは非常にやりやすいっていうね、そんな環境を生んでいるので、ひとまずは成功だと僕は思います。日本高野連もいろいろ考えられている部分はあるということでね、ポジティブに捉えていいんじゃないかなと思います。

今回も見どころは見事に外れて、第1試合は花咲徳栄が新潟産大付に負けるという、感じなんですけど、ちょっと気になったことがあるんですよ。

この3日間を終えてなんですけど、一つは、ピッチャーの球数が多くなってきているかなっていうこと。まだ3日目なんですけど、昨日だったら、金足農の吉田投手が154球かな。花咲徳栄の上原くんも150球を超えて投げて、菰野も140球と少し球数が増えてきてるなというふうに思います。

ここ数年は先発ピッチャーの球数が減ってくる傾向にあって、全体像として減ってるんですけどでも、なんかここ最近の中では多いなと今年の印象としてあります。

ここで一つ推測できるのが低反発バットになってますよね。そのために点差がつきにくい、あるいは点が入りにくいっていうのがちょっと影響してるのかもしれないな。これちょっと今の時点では明確な答えじゃないんですけど、そんなちょっと仮説を立てていますね。結局、球数制限が導入される以前もそうなんですけど、高校野球でピッチャーを変えられないのって、結局、指導者のビビリなんですよ。

指導者がびびってるというか、点を取られるのが怖いとか、エースを降板させて大差になるのが嫌だとかね。そういうのなんですよ。よくあるじゃないすか。エースがボロボロでヘロヘロなのに、そのままピッチャーを替えてもレフトに置いとくとか。外野に置いとくとかあるじゃないすか。あれが一番のわかりやすい例だと思うんすよ。

どうせ投げられないと思っているのに、外野に一旦置いとくじゃないですか。これっていうのは、さらに点取られたときに戻そうという意図が見られますよね。結局、そういうのが、みんな指導者の中にあるからなかなか変えられない。ここ最近はルールが変わったっていうこともあってみんなね、結構、早めにピッチャーを交代させていたのが、今回、まだ3日目の段階ですけど、そんな影響が出てるのかななんていうふうに思いました。

今日の本題なんですけど、金足農業の「明」と「暗」についてです。
今年の金足農業は2018年のカナノウ旋風以来の甲子園出場してきたんすけど6年前のエースの吉田輝星投手の弟吉田大輝投手がメンバー、エースとして帰ってきました。すごいですよね。当時はスタンドで応援していた小学生だったんですよ。
いやあ、すごいですよね。年齢がたって帰ってくるってすごいなと思います。それはそれでいいんですけど、ただやっぱり気になったのは吉田大輝投手の降板したタイミングですよね。154球ぐらい投げて球数もそうなんですけど、結局7回が終わってようやく代わったんですけど、立ち上がりが良くなかったのはそうだし、お兄ちゃんもそうだったんですけど、吉田輝星投手も球数は多くて、大輝投手も球数多いなと思ってて、1点を先制された後に粘ってたんですけど、5回に4点を一気に取られたんすよ、5−0になった。

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