連鎖倒産に巻き込まれないために大切なことは?
強固な財務基盤構築と与信管理の徹底という自己防衛。
栄枯盛衰とは、まさに人生そのものです。今年私も還暦を迎え、肉体的には間違いなく衰えていくでしょう。いや、もうとっくに衰え始めていますけどね。苦笑
ほんと、人の世のはかなさですよ。
同じように、栄枯盛衰とは企業にも当てはまるものだと思います。
もちろん、100年以上続いている会社も沢山ありますが、短期的には栄えたり衰えたりを繰り返しながら、事業を継続してこられたのでしょうから。
そうやって100年の歴史を積み上げているゴーイングコンサーンとは、本当に素晴らしい会社です。
でも、多くの企業は30年持たずして淘汰されているのが現実です。
そう、社会構造の変化に対応しきれずに市場からの撤退を余儀なくされているのです。
従って、企業の栄枯盛衰は世の流れと言うべき面があります。
しかし、コロナ禍もあり、「企業を守り、雇用を維持させる」との政府の考えで、ゼロ・ゼロ融資があり、本来であれば市場から淘汰されるべき企業までもが延命されました。
そんな支援制度が終わって借金返済に追われ、また不況の波が押し寄せる中であれば、当然多くの企業破綻が生じてしまうものです。
特に我々のようなBtoBであれば、連鎖倒産が経営の大きなリスクとなります。一件あたりの取引金額が大きいですからね。
それを裏付けるかのように、直近の連鎖倒産は前年同期比で約3割増加しています。
そんな連鎖倒産の引き金の一つは不渡手形です。
手形の利用が多い業界は卸売業、製造業、建設業、運輸業となっています。
与信管理も重要な位置付けとなっていますが、そういった与信管理そのものも「社会構造の変化への対応」であれば、これまで以上に細心の注意を払って取り組まなければなりません。
連鎖倒産のもう一つの引き金は、「売上依存度の高い取引先の経営破綻」です。
私も以前目の当たりにしたことがありますが、悲劇以外の何者でもありません。
卵を一つのカゴに盛ってばならない、ということですね。
ほんと、リスクに備えることです。
そのためには強固な財務基盤を構築すること、そして与信管理の徹底ですね。自己防衛以外にはありません。
おまけの写真は出張でのブランチ紹介。はい、この日は空港ラウンジでのブランチでしたね。