私訳古典シリーズ第十三弾『パナマ運河建設秘史 蒸気ショベル技師』制作決定
20世紀初頭の建設中のパナマ運河を舞台にした『蒸気ショベル技師』を目指す少年の冒険譚!
『新聞王』ウィリアム・ハーストのもとで記事や読み物などを担当し、キューバ革命から第一次世界大戦までの20世紀初頭に活躍したジャーナリスト、ラルフ・デラヘイ・ペイン(1871-1925年)の『The Steam-shovel Man』。
1913年にパナマ運河の開通を見越して刊行された本作は、当時の風俗からパナマ運河の工事状況、そして南米をめぐる諸々の陰謀など、二十世紀初頭の南米の風俗を知ることができる傑作。長らく未邦訳となっていたが、この度、新訳&原書の挿絵付き&注釈付きで登場した。
不況のあおりを受けて失業した父親の代わりに、一人息子のウォルター・グッドウィンは、当時、高い賃金で建設労働者を募集していたパナマ運河に出稼ぎに向かうことになる。しかし、いざ到着してもなかなか仕事は見つからない。危険なダイナマイト運びに従事したり、かと思えばクレブラ・カットの土砂崩れに巻き込まれたりと、ウォルターの人生は波瀾万丈。そんな中、知らず知らずの内に、南米を揺るがす巨大な陰謀に巻き込まれることになる……。