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順徳院が百人一首に残した作品は?

順徳院が百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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♪ ももしきや
  古き軒場の
  しのぶにも
  なほあまりある
  昔なりけり

です。

読みは、

♪ ももしきや
  ふるきのきばの
  しのぶにも
  なおあまりある
  むかしなりけり

となります。

この歌は、順徳院が20歳のときに詠んだ歌だそうです。
承久の乱の前です。

1句「ももしきや」ですが、「股引(ももひき)」とはなんの関係もありません。

私の父が、私が小学生の頃に、この歌を

♪ ももひきや 古けて破けて ケツが出て

などと歌っていましたが、これはくだらなすぎます(泣)

「ももしき」とは、漢字では「百敷」または「百石城」と書きます。

皇居のことです。

3句「しのぶにも」は、古き良き時代を「偲ぶ」という意味と
2句の「古き軒場」から垂れ下がっている「忍ぶ草」との掛詞(かけことば)です。

5句「昔」は、醍醐天皇や村上天皇の在位していた時代を指すようです。
「けり」詠嘆の助動詞


ももしきや  (皇居の)
古き軒場の  (古びた建物の屋根の端に)
しのぶにも  (忍ぶ草が垂れ下がっている。
        その【しのぶ】ではないけれど、
        古き良き時代を偲ぶと)
なほあまりある(しのんでもしのびきれない)
昔なりけり  (昔なのだナァ)



☆鑑賞

平安貴族の文化は、武士の台頭・鎌倉幕府の成立により、衰退しました。

順徳院のこの歌は、衰退した貴族の文化を
「しのんでもしのびきれない」
と歌っています。

百人一首を取り纏めた藤原定家も、同じ想いだったのでしょう。

藤原定家が、百人一首の最後にこの歌を入れたのは、何か感慨深いものがありますね。

☆出典

★関連動画


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【順徳院】

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