澪標(みおつくし)とは?
澪標(みおつくし)とは、
往来する舟のために
水路の目印として立ててある杭(くい)。
「水脈(みを)つ串(くし)」の意。
「つ」は「の」の意の古い格助詞。
難波の淀(よど)川河口のものが有名。
昔、淀川の河口は非常に広がっていて浅く、
船の航行に難渋したことから澪標が設けられた。
和歌では、「身を尽くし」との掛詞。
次の記事の4.
☆澪標が出てくる百人一首
・百人一首20番:元良親王
わびぬれば
今はた同じ
難波なる
みをつくしても
逢(あ)はむとぞ思ふ
(後撰和歌集)
・百人一首88番:皇嘉門院別当
難波江の
葦のかりねの
ひとよゆえ
みをつくしてや
恋わたるべき
(千載集)
☆澪標が出てくる古典文学
・源氏物語 14帖 澪標
・土佐日記 二・六
「みをつくしのもとより出(い)でて、
難波(なには)に着きて」
[訳] みをつくしのところから船出して、
難波に着いて。
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